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中小企業を長く存続させるためには

会社の将来に希望と安心を持ちながら、長く経営を続けることができる
そんな未来を提供します
年商3億円未満の会社のための財務改革 ミライ財務®

こんにちは!

経営コンサルタント・税理士の森です。

本日は、中小企業を長く存続させるために留意した方が良い点についてお伝えします。

中小企業は財務基盤が貧弱になりやすく、景気の影響も受けやすい傾向にあります。

今般のコロナショックで、中小の飲食店が一溜りもなくなり倒産しているケースも目にするでしょう。

その一方で、大企業と比較すれば維持費が少ない・身軽で柔軟性がある・顧客と近いといった強みもあります。

中小企業の経営を長く続けていくためには、下記の4点を意識していきましょう。

1、手堅く・コツコツと・着実に成長する

大きく成長する会社を作るのではなく、長く続く会社を作るためには急拡大をするのは好ましくありません。

売れているからと言って、急拡大すると一気に会社の維持コスト(固定費・運転資金それらを賄うための借入金)が増加します。

そんな状況の中で、一気に売り上げが減ったら立ちどころに資金ショートを起こしてしまいます。

また、規模拡大を急ぐあまり、社員教育・業務品質の維持など足元の部分を固めるのがおろそかになり、大きなトラブル・顧客満足度の低下につながります。

中小企業ではありませんが、某ステーキチェーンの衰退は規模拡大を急ぎ過ぎて、接客態度・料理の質など現場の品質の維持ができなくなった事も原因です。また、小規模なサロンが、最初は顧客がたくさん来たので毎年のように新規出店を続けて急速な規模拡大をしていましたが、コロナウイルスの関係で売上が激減し、資金ショートを起こして倒産する寸前だそうです。

1つ1つ確実に仕事をこなして、前年比120%程度の成長を目安に、着実に成長していきましょう。

急速な規模拡大は諸刃の剣です、少なくとも長く会社経営を続けるという観点からは好ましくないでしょう。

2、財務体質を強化する

手元資金がほとんどなく、常に自転車操業のような状態では長く会社経営はできないでしょう。

多額の借入金や収益を生まない土地・建物がたくさんある状態も好ましくありません。中小企業におけるキングオブ財産は、「キャッシュ」です。自己資本比率を高めるというより、中小企業はとにかくキャッシュを貯めることを意識しましょう。

業種にもよりますが、最初は月商の2ヶ月分を貯めることを目標とし、次に月商の半年分→年商と同額のキャッシュを貯めることを目指します。

そのためには、単に利益を上げ続けるだけではなく、遊休資産や本業と関係のない資産を売却して現金に戻すなど、「貸借対照表」「損益計算書」両面からのアプローチをすることが肝要です。

3、自社独自の強みを集中的に磨き上げる

ビジネスを続けるうえでは、「買わない又は他社から買う」という選択肢がある顧客に対して、自社を選んでいただける理由。つまり、自社の強み・お客様から選ばれるポイントを持つことが必須です。そして、その自社独自の強みを見つけたら徹底的に磨き上げる努力が大事になっていきます。

時代と共にお客様が求める商品・サービスは変わってきます。また、ライバルもどんどん進化していきます。

自社の強みを磨く努力を怠ってしまっては、いずれ社会から必要ない会社となってしまうことでしょう。利益を出すこと・貯蓄する事と並行しながら、新商品&サービスの開発・研究活動・自己研鑽など、常に自社の強みを磨き上げるために時間とお金を投資していきましょう。

また、中小企業は時間・お金などの経営資源が非常に限られています。あれもこれもと手を出さず、自社の強みを絞って本業の強化に徹しましょう。

4、経営計画書の策定と月次決算を徹底して行う

目的地も決まってない・羅針盤もない。このような状況でビジネスの海に航海に出てしまっては、遭難してしまいます。

経営計画書で自社が将来的にどこに向かっていくのか?どのような価値観の人に乗員(社員)になってもらいたいのか?

数字と文章を駆使して、経営計画書に落とし込んでいきましょう。

中小企業は、まず社長が将来的なビジョンとそのビジョンを実現するための戦略を考えなければいけません。そのうえで、日々どのように活動していくのか具体的な手段(戦術)を現場責任者と一緒に考えていきましょう。船長である社長が明確な将来の方針を示さなくては、船員(社員)達を遭難させてしまいます。

次に、将来のビジョンを示した後は、毎月の数字をフィードバックしながら現在の経営状況を把握しましょう。

最新の経営状況を早期に把握することによって、より正しい経営判断ができるようになります。何カ月も前の経営数値を見て経営判断を行っていては、経営判断を誤ってしまう可能性が高くなります。

また、早期に経営数値を把握することで、検証・改善といったPDCAサイクルを高速で回すことができます。

経営数値を把握すること自体も重要な事ですが、数字の背景にある問題を見つけてその問題を解決する。こういった現実の活動を見直すことによって初めて経営改善を行うことができるのです。

いきなり全てを実行するのは難しいと思います。先ずは、経営計画書を作成するところからスタートしてみてはいかがでしょうか。

元気な会社を作って、長く充実した社長生活を楽しんでいきましょう。

ご閲覧ありがとうございました!

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