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公庫に行かずに【コロナウイルス感染症特別貸付】に申し込む方法

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こんにちは!

経営コンサルタント・税理士の森です。

今回は、公庫に行かずに【コロナウイルス感染症特別貸付】に申し込む方法についてお伝えします。

コロナウイルスの影響で、多くの中小企業が資金繰りに苦しんでいます。

そんな中小企業が利用するに当たって、お勧めしているのは、日本政策金融公庫の【コロナウイルス感染症特別融資】です。

他にも、いろいろな緊急融資制度はありますが、この融資が、一番早く実行されるでしょうし、かかる手間も少なくてすみます。

ただ、現在、公庫の窓口はとても混んでいます。

某公庫の担当者によると、「郵送で資料を送ってもらったほうが、審査するのが早くなる」と言っていましたので、「今から公庫に行かずに【コロナウイルス感染症特別融資】に申し込む方法」についてお伝えいたします。

1.用意すべき書類

下記サイトから入手できます

【「新型コロナウイルス感染症特別貸付」のお申込時にご提出いただく書類】

https://www.jfc.go.jp/n/finance/saftynet/pdf/covid_19_info_a.pdf

(1)個人営業ですでに公庫と取引のある方

●借入申込書

記入例

https://www.jfc.go.jp/n/service/pdf/kinyurei190701.pd

●新型コロナウイルス感染症の影響による売上減少の申告書

記入例

https://www.jfc.go.jp/n/service/pdf/covid_19_2_rei_200313a.pdf

●最近2期分の確定申告書の写し

※青色申告の方は青色申告決算書を含む

白色申告の方は収支内訳書を含む

(2)個人営業で公庫との取引が初めての方

●借入申込書

●新型コロナウイルス感染症の影響による売上減少の申告書

●最近2期分の確定申告書の写し

●ご商売の概要(お客さまの自己申告書)または創業計画書

「ご商売の概要」記入例

https://www.jfc.go.jp/n/service/pdf/covid_19_3_rei_200319.pdf

「創業計画書」記入例

https://www.jfc.go.jp/n/service/pdf/kaigyourei01_190507c.pdf

(3)法人営業ですでに公庫と取引のある方

●借入申込書

●新型コロナウイルス感染症の影響による売上減少の申告書

●最近2期分の確定申告書・決算書の写し(勘定科目明細書を含む)

(3)法人営業で公庫との取引が初めての方

●借入申込書

●新型コロナウイルス感染症の影響による売上減少の申告書

●ご商売の概要(お客さまの自己申告書)または創業計画書

●法人の履歴事項全部証明書または登記簿謄本

2.申し込み手順

(1)「用意すべき書類」をダウンロードする

【「新型コロナウイルス感染症特別貸付」のお申込時にご提出いただく書類】

https://www.jfc.go.jp/n/finance/saftynet/pdf/covid_19_info_a.pdf

(2)「用意すべき書類」を準備する

●「確定申告書」「決算書」をコピーする。

●「履歴事項全部証明書または登記簿謄本」を入手する

●「借入申込書」「新型コロナウイルス感染症の影響による

  売上減少の申告書」「ご商売の概要」「創業計画書」の記入

(3)「用意すべき書類」がきちんと準備できているかどうか専門家に確認してもらう

顧問税理士等にチェックしてもらうことをお勧めします。

(4)必要書類を郵送

申し込みに必要な書類を、最寄りの支店に郵送する。

最寄りの公庫の支店に、顧問税理士に知り合いの担当者がいる場合、

一言、声をかけてもらうと、スムーズに進みます。

(5)公庫から電話によるヒアリング

公庫の担当者から電話がかかってきます。そこで聞かれるのは、「資金のお使いみちや事業の状況」などについてです。また、「営業状況等が分かる書類」などを追加で依頼されることがあります。

(6)融資決定

融資が決定すると、公庫の担当者から「融資が決定しました」という連絡が入ります。

その後、公庫から借用証書や、融資実行に必要な書類について記載された用紙が送られてきます。

それら借用証書に必要事項を記入・押印(実印)の上、必要書類を準備し、公庫に返送します。書類が公庫に到着後、3営業日後に指定の口座に入金されます。

3.【重要】通常の手続きと違う点

(1)事前相談&提出書類の入手

通常は、公庫に融資申請する際は、公庫を訪問し相談をした上で、融資に必要な資料をもらうという流れになっていますが、今、公庫はとても予約が殺到しており、事前相談がほとんどできない状況です。

事前相談をしようと思った場合、2週間以上待たなければいけない可能性があります。

書類を入手するために公庫を訪問しても、その書類をもらうだけでも、窓口でかなり待たされるようです。

事前相談は、顧問税理士等の「融資に詳しい専門家」に行い、必要書類は上記サイトからダウンロードされることをお勧めします。

(2)面談は電話にて行われる

「「新型コロナウイルス感染症特別貸付」のお申込時にご提出いただく書類」の2枚目の「「新型コロナウイルス感染症特別貸付」のお申込手続き」の「ご面談」の項目に、「資金のお使いみちや事業の状況などについてお話をお伺いします」と記載されています。

通常は、公庫の担当者が申請者の会社やお店を訪問するか、申請者が公庫の支店を訪問して面談するということになっていますが、現在は、そのほとんどが電話でのヒアリングに変わっています。

4.審査を早くしてもらうためにしておくべきこと

(1)「ふせん」や「マーカー」の使用

「新型コロナウイルス感染症の影響による売上減少の申告書」の内容をチェックする際、「確定申告書」や「決算書」で数字を確認します。

昨年の売上の数字の部分について、該当ページに「ふせん」を貼り、該当部分にマーカーでわかりやすくしておくと、担当者はかなり手間を省くことができます。

(2)直近の試算表を準備しておくこと

「「新型コロナウイルス感染症特別貸付」のお申込時にご提出いただく書類」の中には書かれていませんが、「直近の試算表」もしくは「直近の売上が把握出来る資料」は絶対に必要です。

それがないと、「新型コロナウイルス感染症の影響による売上減少の申告書」の内容をチェックできないからです。もちろん、「直近の試算表」もしくは「直近の売上が把握出来る資料」を提出する際は、該当ページや該当場所に「ふせん」や「マーカー」をしておくべきです。

(3)必要な資金額を説明できる資料を用意しておくこと

融資を申請する際、金融機関が重視するのは、「申請者が必要とする資金額(いくら必要なのか)」と「その金額が妥当なのかどうか」です。「できるだけ多くのお金を借りたい」というのは、金融機関の担当者が一番いやがることです。

申請する金額が必要とする根拠をはっきりと示すことで、担当者の面談の手間を大きく省くことができます。「資金繰り表」を用意しておくことで、必要金額を明確に示すことができますし、追加で、「なぜ、これだけの金額が必要なのか」という説明書を一枚つけておくことで、審査のスピードをあげてもらうことが可能になります。

(4)返済できる根拠を示す資料を作っておくこと

いくら緊急的な融資だとしても、返済できない事業者には金融機関は融資を行いません。

電話で担当者から尋ねられる内容は大きく2つ。「なぜ、それだけの金額が必要なのか」と「返せる見込みはあるのか」です。

これらの資料が整っていれば、面談の手間も大きく省けるため、早めに審査に取り組んでもらえる可能性が高まります。

(5)審査を早めるために用意しておくべき資料まとめ

公庫が必要としている書類に追加して以下の資料を準備しておけば、審査が早まる可能性が高くなります。以下にまとめて用意しておくべき資料を記載しておきます。

●「直近の試算表」もしくは「直近の売上が把握出来る資料」

●必要な資金額を説明できる資料(資金繰り実績・見込み表)

●必要とする金額の説明書

●返済できる根拠を示す資料(融資依頼書件経営計画書)

5,今からすぐしておくべきこと

「新型コロナウイルス感染症の影響による売上減少の申告書」は、この「コロナウイルス感染症特別貸付」を申請する際に絶対に必要な書類です。

「直近の試算表」もしくは「直近の売上が把握出来る資料」がないと、この申告書の内容が確認出来ません。

「3月の売上減少」により、この融資を申し込む場合は、できる限り早急に3月の試算表を作成してください。別に、試算表の内容が完璧でなくても構いません。「速報値」という考え方で結構です。

審査をする上において、根拠となる数字があれば対応はできます。全く間違っているのは困りものですが、多少のずれなら、金融機関としても許容範囲です。大事なことはスピードです。今でさえ、相談の申し込みをして面談してもらうまで2週間かかっています。これから、申請を希望する事業主はどんどん増えてきます。

多少不正確でも構いませんので、まず、3月の試算表をできる限り早く作成してください。

せっかく融資を申請しても、実行が2ヶ月後ということになれば、目も当てられません。

とにかく、素早く行動すること。そして、周りの頼りになる専門家に相談すること。

そうすることで、早期の資金調達が可能になります。

6.公庫に提出するフォーマット等の入手方法

(参考URL)

https://www.jfc.go.jp/n/finance/saftynet/pdf/covid_19_info_a.pdf

早め早めの行動で、コロナウイルス感染症特別融資を使っていきましょう。

ご閲覧ありがとうございました!

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