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短期的に資金調達をしたい時は①

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年商3億円未満の会社のための財務改革 ミライ財務®

こんにちは!

経営コンサルタント・税理士の森です。

本日は、短期的な資金調達をする方法についてお伝えします。

纏まった注文や、大規模な工事を受注したときにスポットで資金が足りなくなることがあります。

また、売上の入金のタイミングよりも仕入資金・外注費の支払が先になったり、経常的に在庫を抱えるビジネスの場合は慢性的に運転資金が足りなくなります。

こういった場合に、短期間の資金調達が必要になりますが、短期の借入にはどのような制度があるのでしょうか?

まずは、代表的な融資制度を見ていきましょう。

1、当座貸越(保証協会型・担保型)

5,000万円など一定の枠内で自由に借り入れ・返済できるタイプの非常に便利な融資です。

タイプは2つあります。

保証協会型の当座貸越は、銀行で当座預金口座を開設し、一定金額まで自由に融資の返済・新規借入ができるようになります。融資の度に審査が要らなくなるなど、銀行・保証協会側にリスクがある分利用するのは難しいです。例えば、3年以上の社歴と好業績が必要になる等、銀行・保証協会に認められる会社になることが必要です。

次に、不動産や預金などを担保に、一定金額まで自由に融資の返済・新規借入ができるタイプの当座貸越もあります。

預金を担保に入れてしまっては資金繰りの改善が望めなくなるかもしれませんので、もし無借金の不動産を持っているのであれば活用してみても良いでしょう。

2、短期融資(手形貸付)

銀行に手形を振り出すような形式で融資を受けます。

期日に一括返済ができなければ、手形の不渡りと同じ扱いになってしまうリスクがありますが、銀行との交渉によっては返済期日を伸ばしてもらう事も可能です。

3ヶ月・6ヶ月など、1年以内に繰返し融資を受ける形で資金調達をする事もできますので、スポットの大口案件・慢性的な運転資金不足の両方を解決することができます。

3、短期融資(証書貸付)

創業のタイミングなどで比較的長期で融資を受けるのが証書貸し付けです。一般的な銀行融資とは、この証書貸付の事だと思って頂いて問題ないと思います。この証書貸し付けは、1年超の融資をする制度ですので、余り短期的な資金調達には利用しません。

仮に、1年ちょっとの返済期間で証書貸付を受けても、毎月の返済額が高額になってしまって資金繰りが悪くなります。

短期的な資金調達をするという点では、期日に一括返済をする手形貸付又は好きな時に好きな分だけ返済できる当座貸越が一般的です。

4、日本政策金融公庫からの借入

日本政策金融公庫は創業のタイミング・設備を購入するタイミングなど、比較的長期間にわたって返済していく融資を中心に出しています。

手形貸付は行っておらず、長期的な融資を想定している証書貸付のみ取り扱っているため、短期的な融資には消極的です。

公庫の担当者の経験でも、日本政策金融公庫で短期的な資金調達をする方は殆どいないようです。

5、ビジネスローン

高金利ですが、超短期の審査で融資を受けられる制度です。

イメージ的にはクレジットカードのカードローンに近い融資であり、金利は2桁%以上になることもあり高金利です。

また、ビジネスローンを組んでいると、一般的な融資が受けられない財務体質の悪い会社とレッテルを貼られてしまう事もあります。

他に、保険会社から契約者貸付を受ける方法・売掛金や受取手形をファクタリング会社に売却する方法・受取手形の割引をする方法などがございます。

次回はこれらの融資制度の中から、どの制度を選んでいけばよいのかお伝えします。

ご閲覧ありがとうございました!

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