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領収書のない外注費への対応

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こんにちは!

経営コンサルタント・税理士の森です。

今回は、領収書のない外注費への対応についてお伝えします。

専属外注・キックバックと並んで、建設業界によくある問題の一つとして「領収書のない外注費への対応」があります。

領収書のない外注費がなぜ問題になるのかというと、そもそも本当に支払ったのか実態が分からない点です。税務署の立場からしてみれば、期末に利益が200万円出そうなので、税金を払わないために200万円外注費を支払ったことにする等の許されない脱税行為を認容することになりかねません。

また、消費税法では、仕入税額控除の要件として請求書等の保存を求めています。外注費は当然課税仕入れに該当し、消費税の仕入税額控除を行うはずですので、帳簿の保存要件も満たさないことになります。他にも、領収書のない外注費を経費として黙認すると、売上を足が付かないように現金で受領して所得を隠し、税務申告しない悪質な職人が蔓延るなど、モラルハザードの観点からも問題が出ることでしょう。

そもそも、外注というよりもアルバイト(人件費)になるのではないのか?という論点もあります。

色々と書いてきましたが、結論としては「原則的に外注費を支払ったら必ず証拠を残す」「求めに応じない職人とは付き合わない」というのが無難です。とは言ったものの、現実的には難しい部分もあるかもしれませんので、当面は下記のような対処をされる事をお勧めします。

1、振込&請求書発行の対応を行う

現金払いはせずに、面倒でも外注費を振込で証拠が残る形で支払いましょう。

また、請求書を先方に発行してもらうか、最悪自社の様式でも構わないので「いつ・だれに・いくら・何の仕事で」支払いをしたのか分かる状態にしておきましょう。これによって、支払い内容と支払の証拠が残りますので、外注費の支払をした事実を立証できます。

2、職人の住所・名前・連絡先・出ズラ帳(出勤簿)を控える

エクセル表でも大学ノートでも構わないので、外注費の支払をした職人の身元を明らかにしておきましょう。

同時にいつどの現場で外注の依頼をしたのか、出ズラ帳(出勤簿)の控えも必須です。

建設業の悪しき慣習として残り続けている問題ですが、真摯に対応してくれる職人なのかどうか。これも一緒に仕事をしてく仲間として重要なファクターになるのではないでしょうか。こういったお金周りの事に関してずさんな方と仕事をすると、きっと大きなトラブルが待っていると思いますよ・・

ご閲覧ありがとうございました!

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