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年商3億円未満の会社のための財務改革 ミライ財務®
こんにちは!
経営コンサルタント・税理士の森です。
本日は、交際費の支出についてお伝えします。
固定費の内訳を見ていくと、削減対象となる経費の代表格として「接待交際費」があります。
中小企業経営において、本当に必要な交際費とはどのくらいあるのでしょうか。
例えば、営業を中心とするビジネス(保険パーソン・営業代行・商社等)であれば交際費が多額になるのは分かります。しかし、建設業・製造業・士業を含むコンサル業など、自らの技術や知識・ノウハウを活かして行っていくビジネスではそれほど多額の交際費が必要なのでしょうか。かなり疑問に思う部分があります。
別に交際費を一切使ってはいけないというわけではありません、例えば弊社でも法人会の会合などで交際費の支出を行うこともあります。ただ、自らの技術や知識・ノウハウを活かして行っていくビジネスでは接待によって受注する仕事が多すぎるという事は、やや危険だと思われます。つまり、本業の成果で信頼を獲得できていない、一度仕事を依頼・紹介された後にリピートが無いという事だからです。
きちんとした仕事をしていれば、元請けや施主からリピートが来ますし、口コミで新規の案件を紹介してもらえます。
交際費の支出が多いビジネスの代表格と言えば建設業ですが、この建設業も近年では状況が変化してきています。職人の高齢化や人手不足によって、しっかりとした仕事をしてくれる職人がとても貴重になっているのです。
なので、無理に元請けの接待をしなくても、きちんと仕事で成果を出していれば着実にリピートオーダーをして頂けるのです。元請けとしても、適正対価で着実に工事をしてくれる外注先は貴重です。仮に単価が少々上がったとしても、簡単には工事の発注先を変えられません。
また、接待の場面でなかったとしても、BtoBの営業では「顧客企業の声」を聴くことが非常に重要です。スピード対応をして欲しいのか、とにかく失敗しない仕事をして欲しいのか、コスト感覚はどうなのか等、顧客企業の声をしっかり聴いてその期待に答えられるような仕事ができるように努力していきましょう。
接待をする事は主に新規案件を獲得する手段であって目的ではありません。同じく、本物の技術で仕事の成果を上げ続ける事も新規案件を獲得する有力な手段であることを忘れないようにしましょう。多すぎる交際費の支出をすると、社長が飲みばかり行っているので従業員からの印象が悪くなりますし、固定費が膨らんで会社経営を圧迫します。
ご閲覧ありがとうございました!
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