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こんにちは!
経営コンサルタント・税理士の森です。
本日は、固定資産を売却した際に、固定資産売却益が出れば儲かったと言えるのかお伝えします。
会社で保有していた不動産や車両等の固定資産を売却した場合に、売却価格と帳簿価格との差額が固定資産売却益として計上されているケースがあります。
固定資産売却益という科目だけを見るとは、その資産を保有してから売却するまでに値上がりして得をしたのか?と思ってしまいますよね。でも実際はどうでしょうか・・
結論から言えば、「固定資産売却益が計上されているからと言って儲かったとは限らない」という事になります。
これは、固定資産売却益がその資産のトータルの収支を表しているのではなく、単に法律上定められた減価償却方法に従って、取得価額を経費処理していた結果算出される「帳簿価額」と売却価格の差額が固定資産売却損益として計上されるにすぎないからです。
固定資産売却時にトータルで儲かったのか否かを確認するためには、不動産の場合は下記のように、より複雑な算式で計算することになります。
①収入
インカムゲインの総額+物件売却価額(売却コストを除く)+税効果+インカムゲインを運用した場合の運用益
②費用
物件の購入価額(附随費用含む)+物件保有期間に発生した総コスト(管理費・修繕積立金・管理手数料・原状回復費用・リノベ費用・支払利息他)+不動産賃貸中に発生した税金+不動産売却時に発生した税金
③ ①-②
あくまでも固定資産売却損益は決算書を正確に作成するために算出するものです。実際に儲かった損したとは次元の違う数字になりますので、混同しないようにしましょう。
ご閲覧ありがとうございました!
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