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年商3億円未満の会社のための財務改革 ミライ財務®
こんにちは!
経営コンサルタント・税理士の森です。
本日は、原価率を考える際の注意点についてお伝えします。
自社の経営数値を分析する際に、売上増加に伴って増加する変動費の比率を算出する事によって、自社の限界利益率を把握していらっしゃると思います。この限界利益率が把握できることによって、自社の損益分岐点等が把握できるのです(固定費÷限界利益率)。
ところで、この変動費率は決算書上の数値だけを妄信してしまうと、経営分析をする際に誤った経営判断をしてしまう可能性があります。それは、変動費とは正確には「売上に比例して増える」のではなく、「販売数量に比例して増える」からです。
例えば、下記のケースではいかがでしょう。
(現状)売上10,000円(@100円×100個) 変動費(@60円×100個)→変動比率60%
お分かりいただけましたか?売上が現状の10,000円から、11,000円に増えたケース2パターンを見てみましたが、同じ11,000円の売上に増えたケースでも「売上が増えた原因が値上げなのか、販売数量の増加なのか」によって変動比率が変わる事が分かりますね。理由は前記の通り、変動費とは正確には「売上に比例して増える」のではなく、「販売数量に比例して増える」からです。
つまり、普段余り考えずに、「①損益分岐点まで10,000円限界利益が足りない→②現状だと変動比率50%だから、もう10,000円限界利益を上げるためには20,000円売上が必要」というような計算をしてしまっている場合もあると思いますが、正確には粗利益10,000円をどのように達成するのか(値上げ?販売数量の増加?)によって、必要売上額は変わってくるのです。
売価(@100×110%) 変動費(@50円)→必要売上18,333円 販売数量+166
売価(@100) 変動費(@50円)→必要売上20,000円 販売数量+200
ご閲覧ありがとうございました!
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