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こんにちは！

経営コンサルタント・税理士の森です。

本日は悪勘定の表示方法についてお伝えします。

中小企業経営でありがちな、行方不明の出金。

会社の口座から出金したお金を社長が個人的な事に使ってしまったり、領収書のない支払をして管理をしていなかったり、領収書を無くしてしまったり・・このようにずさんな経理をしているとあっという間に行方不明の出金が増えていきます。

この行方不明の出金は早急な改善が必要ですが、精算が間に合わずに決算を迎えてしまう事もあるでしょう。

この時に、使途不明の出金を「現金」「役員貸付金」「仮払金」「立替金」等の科目にしておくことが多いのですが、注意したいのは「現金」「役員貸付金」の科目にしておくのは特に危険である点です。

まず、「現金残高」にしていると融資の際に銀行からこう言われてしまうかもしれません「こんなにたくさん現金があるなら借入なんて必要ないじゃないですか」と。これは断り文句です、現金の実態がない事など先方にはお見通しです。

また、現金残高がやたらと多い会社は税務調査対象に選定される可能性が高くなる可能性があります。中小企業の経理の要は「現金管理」です、現金管理さえしっかりできていればそれ程経理がぐちゃぐちゃになることはありません。逆に言えば、現金管理のできない会社はずさんな経理をしている可能性が高いため、収入やら経費やらがポロポロ漏れているかもしれません。多額の実在性のない現金残高は、現金管理ができていない動かぬ証拠です。

次に「役員貸付金」という科目をご丁寧に使うと、信用保証協会は融資したお金を社長個人が使い込んでいる、つまり迂回融資しているとみなします。迂回融資をする会社には保証をする事が難しくなりますので、融資を受けられる可能性が低くなってしまいます。

行方不明の出金が出てしまったら早急に原因究明とリカバリーを行い、決算時までに間に合わなかった場合は勘定科目の選択に気を付けましょう。

ご閲覧ありがとうございました！

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