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こんにちは!
経営コンサルタント・税理士の森です。
今回は、もらえる補助金の特別枠についてお伝えします。
4月7日(火)、令和2年度補正予算案が閣議決定しました。補正予算では、多くの中小企業対策が繰り込まれています。
ものづくり補助金や小規模事業者持続化補助金についても、補助率または、補助上限を引き上げた「特別枠」が設けられました。
1.中小企業生産性革命推進事業の特別枠創設
中小企業基盤整備機構が複数年にわたって中小企業の生産性向上を継続的に支援する「生産性革命推進事業」について、新型コロナウイルス感染症が事業環境に与える特徴的な影響を乗り越えるために前向きな投資を行う事業者向けに、補助率または補助上限が引き上げた「特別枠」を設けます。
2.各補助金の具体的な拡充内容
各補助金の拡充内容は以下の通りです。
(1)ものづくり補助金
●補助上限:1,000万円 → 変わらず
●補助率 :1/2 → 2/3へ引上げ
(2)小規模事業者持続化補助金
●補助上限:50万円 → 100万円へ引上げ
●補助率 :2/3 → 変わらず
(3)IT導入補助金
●補助額 :30万~450万円 → 変わらず
●補助率 :1/2 → 2/3へ引上げ
3.申請要件
補助対象経費の1/6以上が、以下の要件に合致する投資であること
(1)サプライチェーンの毀損への対応
顧客への製品供給を継続するために必要な設備投資や製品開発を行うこと
(例:部品調達困難による部品内製化、出荷先営業停止に伴う新規顧客開拓)
(2)非対面型ビジネスモデルへの転換
非対面・遠隔でサービス提供するためのビジネスモデルへ転換するための設備・システム投資を行うこと
(例:店舗販売からEC販売へのシフト、VR・オンラインによるサービス提供)
(3)テレワーク環境の整備
従業員がテレワークを実践できるような環境を整備すること
(例:WEB会議システム、PC等を含むシンクライアントシステムの導入)
4.その他留意事項
今回の特別枠には、すでに募集されている補助金と違う部分もあります。
(1)賃上げ要件について
3事業とも、補助事業実施年度の生産性向上や賃上げは求めません。
(2)スケジュール
通年公募を行っている各補助事業の通常枠と同じスケジュールで公募を実施します。
今回の特別枠は、年度内に予定している締切りに適用されます。
(3)計画の見直しが必要
特別枠を利用することで、もらえる金額が増えます。そのためには、補助対象経費の1/6以上が前項「3.申請要件」の要件に合致する必要があります。
通常枠の事業計画書では、この要件に合致させることができないケースが多いと思いますので、より多くの金額をもらいたい場合は、計画の見直しが必要です。一刻も早く計画を見直して、もらえる金額を増やしてください。
ご閲覧ありがとうございました!
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