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年商3億円未満の会社のための財務改革 ミライ財務®
こんにちは!
経営コンサルタント・税理士の森です。
本日は、相場観が決まっているビジネスの難点についてお伝えします。
世の中には固い仕事・伝統的な仕事を言われている、歴史が深く認知度も高い業種があります。例えば、建設関係・不動産仲介・士業等がこれに該当するでしょう。これらの業種の利点は、職業名を名乗るだけで何の仕事をしている人なのか直ぐに分かって頂ける点と、これらの職種の人に仕事を依頼して対価を支払う文化・慣習が確立しているため、営業努力が少なくて済む点があります。
例えば、会社を設立した後に、「法人を設立したから税理士さんに依頼しよう!」と考え・行動する方は多くいらっしゃいますが、「法人を設立したから経営コンサルタントさんに依頼しよう!」と思う方は少数派であるはずです。それは、経営コンサルタントという職種がどんな仕事をしている人なのか不明確かつ曖昧ですし、日本ではコンサルタントを雇って助言を仰ぎ、対価を支払う文化・慣習は確立されていません。また、固い仕事・伝統的な仕事と前期の経営コンサルタントを比較すると、生活や仕事において必須の事(ライフライン・インフラ)を依頼しているのか否かという観点でも、コンサルタントより税理士等の固い仕事・伝統的な仕事の方が、仕事を受注できる確率が高くなるのは言わずもがなです。
しかし、この固い仕事・伝統的な仕事には、不利な点もあります。それは、「相場観が決まっているが故に差別化されたサービス・付加価値のあるサービスを提供しても収益に結び付きにくい」という点です。極端な話ですが、120%の素晴らしい仕事をする人も、80%の最低限の仕事をする人も、報酬が同じになりやすいという事です(素晴らしい仕事をするだけ損になる)。
例えば、クロス屋さんに部屋のクロスを貼り替えた場合はどうでしょう。一流のハウスクリーニング職人が、隙間が無く経年劣化に強い素晴らしい仕事をした場合と、素人に近い技能実習生の外国人が間に合わせの仕事をしたケースで、クロス工事に対する支払金額が大きく変わるでしょうか?
答えはNOであるケースが大半でしょう。そもそも、クロスの貼替は頻繁に依頼するものではないので、素人の施主には仕事のクオリティに対する評価が難しいのが現実です。更に、クロス工事の相場などネット検索や相見積りサイトで直ぐに分かってしまいます。ですので、いくら仕事のクオリティが高いといっても、相場から大きく逸脱した報酬を支払う施主は稀でしょう(逆に施主の無知に付け込んで業者側が過大な報酬を吹っかけているケースもありますが)。
こうなると、クロス職人にとってビジネスと言う観点では、「施主のために期待以上の素晴らしい付加価値のある仕事をするほど損をする」という現象が起こってしまうのです。残念ながらこれは概ね事実であり、この観点ではビジネスで高収益をあげる手段として程々のクオリティの仕事を広めていくFC経営が参考になると思います。
例えば、同じクロス工事を提供するにしても、代替性の低い一流のクロス工事職人(120%のクオリティ・現場数少い)を目指すよりも、マニュアルやシステム化の徹底で素人でも短期間で最低限のクロス工事が施工でき、施工する職人及び件数を増やしていくFC型のビジネス(80%のクオリティ・現場数多い)を胴元として伸ばしていった方が儲かるという事です。
ビジネスと職人・職業人としてのプライドは相反するケースがあります。ご自身の価値観や目的をしっかり考えて、判断を誤らないようにしましょう。
ご閲覧ありがとうございました!
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