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交差比率を経営に活かす際の留意点

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こんにちは!

経営コンサルタント・税理士の森です。

本日は、交差比率を経営に活かす際の留意点についてお伝えします。

交差比率とは、商品が販売されるスピード(回転率)とその商品の利幅(利益率)を掛け合わせた経営指標で、この交差比率が高い商品こそが稼げる商品(早く・高く売れる)であると言えるでしょう。アパレルメーカー等でよく使用されるこの数値ですが、取扱いに注意が必要な点もあります。

1、交差比率が高くても売上シェアの低い商品は利益貢献度が低い

早く・高く売れる商品でも、売上数量そのものが低いと、自社の利益に占めるその商品の割合は大きくない事でしょう。つまり、単体では稼げているだろうが、大して数がさばけていないので、そこまで利益に貢献できていない影の薄い商品といえるのです。

2、先ずは交差比率が落ち始める部分までは多く販売する努力を

交差比率が高くても売上シェアの低い商品はより多く販売する事を目指しましょう。そして、在庫を多く抱えた結果、売り切れなくなって回転率が落ちたり、希少度が下がって利益が下がるケースがあるかもしれません。

3、交差比率が落ちても販売数量が上がれば利益増大をもたらすかも

回転率・利益率の減少により交差比率が減少しても、より多くの数量を販売できれば、結果的に利益増大につながるケースもあり得ます。交差比率だけを妄信するのではなく、生産性及び比率(交差比率)と絶対額(総利益額)の両面から、最適解を探っていきましょう。

4、最も交差比率が高い商品を売りつくしたなら

最も稼げる商品を3で計算した最適解の販売数量まで売り尽くしたのであれば、その次に交差比率が高い商品の販売数量を上げる努力をしましょう。販売数量を増加させた結果、その商品も交差比率が下がるかもしれませんが、より多くの数量を販売できれば、結果的に利益増大につながる場合があるのは同じです。この商品も最適解の販売数量まで売り尽くしましょう。

このサイクルを繰返し、目標利益に達するまで繰り返すことで、利益の増大を図る事ができます。なお、いつまでこのサイクルを繰り返すのかは、目標利益に達するまでというのも1つの目安ですが、現実的には限られた経営資源(最たるが在庫を抱えるために必要なキャッシュ・製造に必要な機械の稼働時間及びマンパワー等)を使いつくすまで繰り返す事になるかもしれません。

ご閲覧ありがとうございました!

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