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大手中古車買取業者が高額買取をできるワケ

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こんにちは!

経営コンサルタント・税理士の森です。

本日は、大手中古車買取業者が、高額買取をできる理由についてお伝えします。

ラジオやTVCMでみんなが聞いたことのあるあの大手中古車買取業者、なぜ彼らは高額買取ができるのでしょうか?

豊富な資金力・全国のネットワークを活用した情報料及び調達能力、こういった要素もあるでしょうが、「消費税の仕組み」も大きく高価買取に寄与していると考えられます。

消費税は最終的に負担するのが消費者や非課税売上の割合の高い事業者(医者)等、自身は消費税を支払う一方で相手から消費税を徴収できない人です。その一方で、一般的な売上を上げている企業は実質的に消費税を負担しません。預かった消費税から受け取った消費税を国に納める。消費税を払い過ぎたら過払い分を還付される。簡単に申し上げると、これが消費税の仕組みです。

ここでポイントになるのは、後者の一般的な売上を上げている企業が消費税を支払ったか否かという判断には、「相手が消費税の申告をしている人(2年前の事業収入が1,000万円以上の人など)なのか否かは関係ない」のです。つまり、我々のような一般個人(消費者)から、大手中古車買取業者(一般的な売上を上げている企業)が中古車を買取した場合には、その買取金額のうち10%の消費税を払ったことになっているのです。消費税を貰っている認識はありませんが、計算上はそうなってしまうのです。

(例)中古車100万円を一般個人から大手中古車買取業者が買取

買取業者にとって100万円のうち9万円は消費税の支払になり、その9万円だけ国に納税する消費税が減少するので、実質的な負担額は91万円

なので、例えば他社よりも5%高額買取したとしても、買取相場未満での購入が可能です。

(例)中古車105万円を一般個人から大手中古車買取業者が買取

買取業者にとって105万円のうち9.5万円は消費税の支払になり、その9.5万円だけ国に納税する消費税が減少するので、実質的な負担額は95.5万円

買取相場100万円よりも5%高額買取しても、買取相場100万円よりも低い価格で購入できていますね。これと同様の取引を潤沢な資金で大量に行うので、その経済効果は絶大なのでしょう。

そして、自社が中古車を販売する際には当然ながら消費税を乗せて販売するため、時価+消費税10%の収入が得られます。

(例)再販価格130万円+消費税13万円‐仕入値95.5万円+消費税9.5万円=38万円利益

同様の仕組みで利益を上げていると考えられるのが、中古不動産販売業者・古物商関連業者等があると思います。今後のこの買取業者のメリットは、インボイス導入に伴って段階的に縮小していき、最終的には解消されると考えられます。

ご閲覧ありがとうございました!

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