ブログ

日本政策金融公庫に相談するなら繁忙期の前に

会社の将来に希望と安心を持ちながら、長く経営を続けることができる
そんな未来を提供します
年商3億円未満の会社のための財務改革 ミライ財務®

こんにちは!

経営コンサルタント・税理士の森です。

今回は、日本政策金融公庫に相談する時期についてお伝えします。

「借り換え」「新規融資」など、じっくり相談するなら「今」。
2021年末から2022年にかけて公庫の繁忙期が予想されているからです。

1.返済猶予延長のための「借り換え」には積極的に応じている
2020年に借りた「新型コロナウイルス感染症特別貸付」の据置期間(返済猶予期間)が終了し、返済が始まった事業者が増えています。
しかし新型コロナウイルスを取り巻く環境は変わっておらず、その返済が負担になっている事例が少なくありません。

公庫いわく、「無理して返済しなくても、同額借り換えなら公庫は積極的に応じます」とのこと。
ただし「増額借り換え」の場合は、審査がかなり厳しくなるそうです。
スムーズに返済猶予期間を延ばしたいなら、「同額借り換え」の申し込みをおすすめします。


2.今なら親身に対応してくれる
もちろん「日ごろは親身に対応してくれない」わけではなく、今は公庫も比較的手が空きがちの状況なので融資に関して困っていることがあればゆっくり相談に乗る時間があるということです。

融資申請が増えると対応に手を取られ、相談業務に時間を割きにくくなってしまいます。
超繁忙期には相談者から話を聞くこともほとんどできなくなり、提出した書類を見ただけでの融資判断になることもよくあります。
そうなると個別の事情を鑑みることができず、どうしても辛めの審査になりがちです。

今ならゆっくりと話を聞いてもらえるので、少々難しい案件でも担当者は何とか通そうと知恵を絞ってくれたり、そのための調査をしたりする余裕があります。「借り換え」や「新規融資」を考えているなら、今のタイミングで相談することをおすすめします。


3.年内の融資の申込みは11月中に
当初は2021年6月末が申請期限だった「新型コロナウイルス感染症特別貸付」が同年5月、2021年12月末まで延長になりました。
もちろん新型コロナウイルスの感染長期化に対応し、中小企業の資金繰り支援を継続するためです。

もし2021年12月末で本当に「新型コロナウイルス感染症特別貸付」が終了すると、これから年末にかけて「駆け込み申請」の集中が予想されます。

申請が集中すると、申し込んでから実行までに長い時間を要します。2020年4月中旬~7月ごろに申請した融資が、実行までに3ヶ月以上かかったのは記憶に新しいところです。そこまでの厳しさでなくても、似た状況が起きる可能性は十分あります。

申請して2ヶ月も3ヶ月も待たなければならないと、資金繰りが間に合わなくなる事業者も出てくるでしょう。

11月中なら申請の集中はないという予想ですから、遅くとも申請は11月中に行っておきたいですね。



4.創業融資の件数は増えている傾向にある
この2年間、新型コロナウイルスの影響で創業件数は大幅に減少していました。
しかしここのところ創業融資の申請は増加傾向にあり、現時点で2年前の申請件数と並んできているとのことです。


ワクチン接種が広がるなどコロナの影響が減っていけば、飲食業を中心に創業がかなり増えてくるのではないかと私は予想しています。
繰り返しますが、担当者の手が空いているときはじっくり話を聞き、何とか融資が実行できるように情報分析を行うなど前向きに対処してくれます。

しかし申請が集中すると時間は取れず、前向きの融資ができるような情報分析も十分に行えません。提出された資料の出来映えや内容が重要になってきます。もし相談が創業融資申請が集中する時期になってしまったら、できる限り充実した資料の提出をおすすめします。

融資に関する情報は、スピードがとても重要。
たとえば「もし新型コロナウイルス感染症特別貸付制度が12月末で終了」になれば、融資申請は必ず集中します。

申請が集中すると申し込みから実行までの期間が長くなり(実際に2020年がそうでした)、資金調達が必要時期に間に合わなくなります。
一方、情報を早期に入手して融資申請が集中する前に申し込んでいれば、審査も通常どおりに進んで必要な時期に融資が間に合います。

重要な情報をいち早く提供できる士業・コンサルタントこそ、中小企業の経営者から頼りになる存在になることができます。「いざというときに頼りになる専門家」になれば、次第に多くの相談が集まるようになり、顧客獲得がますます容易になってきます。

ご閲覧ありがとうございました!

☆☆起業家・東武東上線沿線企業の経営者・中小企業支援者向け情報☆☆

①社長塾                                                 弊社は定期的に中小企業経営者向けの勉強会等を主催しております。                                       会社経営に関する情報収集にお役立てください。

②生命保険会社・金融機関・士業向け勉強会実施中(事業承継・財務改善等の勉強会実施実績あり)                                                         生命保険会社・金融機関・士業向けの、個別・集合勉強会を承っております。お気軽にご相談ください。

③YouTubeチャンネルでも、独立開業に役立つ情報を発信させて頂いております。
【起業家・建設業】成功経営情報局
サクセス・マネジメント・コンサルティング税理士事務所 – YouTube

④LINE@に登録いただいた方には、ブログやHPでは配信しない情報もお届けします。                 お気軽にご登録ください↓↓↓

ホームページサクセス・マネジメント・コンサルティング税理士事務所/株式会社 | サクセス・マネジメント・コンサルティング税理士事務所/株式会社は、地元に密着した、財務改善に強い税理士です。サクセス・マネジメント・コンサルティング税理士事務所/株式会社は、地元に密着した、財務改善に強い税理士です。smc-zei.com

【注意事項】

本ブログは、一般的な情報提供として掲載させて頂いている記事ですので、下記についてご留意くださいますよう、お願い申し上げます。

・ 本ブログ は、一般的な情報提供を目的として、原稿を執筆した時点の税制を基に作成しております。このため、諸条件により本ブログの内容とは異なる取り扱いがなされる場合がございます。

・実際の経営判断及び税務判断等は税理士・弁護士の方々と十分ご相談の上、ご自身の責任においてご判断下さい。                                                                  ・一般的な情報提供として、読者向けに分かりやすくするため、表現や数字を単純にしたケースを記載している部分がございます。

関連記事

  1. 「セーフティネット保証4号」に必要な「認定申請書」の取り方
  2. 異動が始まってます
  3. 日本政策金融公庫から融資を受けにくい業種はなに?
  4. 制度融資の使い方
  5. 融資の成功率を高める売上・収支改善策②
  6. 事業計画書の作成で2回目のコロナ融資をスムーズに
  7. 信用金庫はどんな創業融資を出してくれるのか
  8. 自社の銀行格付けの目安が知りたい

最近の記事

PAGE TOP