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決算書の意味するもの

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こんにちは!

経営コンサルタント・税理士の森です。

決算書の意味するものについてお伝えします。

法人であれば、どの会社でも1年に1回は決算書を作成します。個人事業主の方であっても、意識の高い方は複式簿記などを活用して、決算書を作成していると思います。

この決算書を作成する理由は、税務申告のため、銀行融資や補助金の支給を受けるためという理由が多いかと思いますが、実のところ決算書には様々な情報が詰め込まれています。余りにも身近なので見過ごされがちですが、今一度決算書の数字が意味することについて見つめ直してみましょう。

1、決算書は業績を判断するための道具である(社長の通信簿)

決算書は第一義的に、会社の業績を判断するための道具です。

今年いくら利益が出たのか、その結果いくらお金が残っているのか。こういった会社の業績に関する情報を可視化したものが決算書です。

1年間正確な経理を積み重ねることによって、はじめて正しい企業の業績を把握することができます。

2、決算書には会社の数字の定量的な部分が網羅されている

決算書には会社の現金・借入金・資本金など会社の持ち物や、売上・原価・経費など会社の収支が網羅されています。

最近では、会社の資金繰りを分析した書類(キャッシュフロー計算書)も作成されており、より経営判断に役立つ情報を提供してくれています。

会社の今後の方針を決めるにも、戦略的に投資を行っていくにしても、まずは現状分析をするところから始めます。正確な決算書を早期に作成することができれば、より間違えのない経営判断をすることができるでしょう。後は、決算書の数字を経営判断に役立てる方法を習得するだけです。

3、決算書の数字によって約3年間社会的評価を受ける

決算書の数字によって、社会からの評価が変わります。黒字決算を繰り返している優良企業なのか、まだ十分な売上が上がっておらず成長途上の企業なのか、はたまた赤字体質で借入金の返済をストップしている厳しい企業なのか。

社会的評価を受ける際にも、最も重要だと考えられるのが「銀行からの評価」です。日本は高度に発展した間接金融国家であり、資金調達は出資ではなく銀行からの融資が中心です。それ故に、銀行からの評価(財務格付け)の結果が芳しくないと、追加の融資が受けられなくなる危険性が増してきます。

4、決算書の数字によって約3年間社会からの扱いが変わる

決算書の数字によって社会的な評価を受けた結果、利害関係者からの扱いが変わります。

仮に赤字決算を続けてしまった場合には、公共工事など公的な仕事が受注できなかったり、大手企業と取引が継続できなくなる恐れもあります。決算書の内容が芳しくない場合に、最も怖い事は銀行から融資が受けられなくなる点です、理由は前述の通りです。

決算書は貴社の経営に重要な影響を与えるものです。決算書が社長の意図していない形で組み上がっている可能性もございます。

銀行格付けや、取引先等からの評価を意識した、決算書を作成していきましょう。

ご閲覧ありがとうございました!

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