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オーナー企業における財産所有の戦略

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年商3億円未満の会社のための財務改革 ミライ財務®

こんにちは!

経営コンサルタント・税理士の森です。

本日は、オーナー企業における財産所有の戦略についてお伝えします。

最初に結論から述べると、迷ったら「資産は会社で、現金は個人で持つこと」がお勧めです。

オーナー企業(100%社長が株主のプライベートカンパニー)では、会社の財産も個人の財産も実質的には全て社長個人の財産です。社長の右のポケットに財産が入っているのか、左のポケットに財産が入っているのか、それだけの違いです。そこで、どのように財産を保有して活用していこうか判断に迷う部分もあると思います。

先ず、不動産等の資産は会社で保有する戦略の方が、メリットがあるケースが多いでしょう。資産の維持には経費が掛かります、法人で使用している資産の維持費でしたら、法人の経費になります。しかし、個人の場合は、原則的に収入との紐付けでしか経費計上できないのです。例えば、収益物件の固定資産税は経費になるでしょうが、保養所の固定資産税は経費になるのか怪しいところです。

また、不動産等の資産は移動するときに税金が掛かります(登録免許税等)。しかし、法人ごと不動産を売却してしまえば、不動産の売買ではなく株式の売買となるので、こういった負担を抑えられる可能性があるのです(例外的な取扱いもありますので要注意です)。

次に、現金は個人保有の方が何かと便利です。会社の現金はあくまでも会社のものです。従って、会社の現金を個人的な生活費に使用したり、個人の税金の納税資金のする事はできません。その点、個人の現金は取扱いが自由です。会社の資金繰りが大変な場合は、一時的に会社に資金を貸し付ける取引を多くの会社が行っていますし、銀行も社長から会社への貸付金は、実質的に資本金であるとみなしてくれます。他にも、個人の現金はNISA・iDeCo等の優遇措置の恩恵を受けながら、資産運用して増やしていく事も可能です。

もし、所有関係に迷った場合には、「資産は会社で、現金は個人で持つこと」を念頭に経営判断を行っていきましょう。

ご閲覧ありがとうございました!

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