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年商3億円未満の会社のための財務改革 ミライ財務®
こんにちは!
経営コンサルタント・税理士の森です。
今回は、単価を上げる戦略と原価を引き下げる戦略の効果測定をしていきます。
粗利益率を上げたいときは、商品の単価を上げるか原価を下げるか、どちらかを選択する事ができます。この2つの戦略では、どちらが効果的なのでしょうか。
(事例)
イタリアンレストランが、ピザ(1枚当たり売価1000円 原価400円)の粗利益を上げたいと考えている。ピザ自体は増量したり、トッピングを増やすなどのグレードアップはしない予定である。
プラン① 単価を100円上げる
単価1100円 原価400円
粗利益率 値上前50%→値上後63.6%
プラン② 原価を50円下げる
単価1000円 原価350円
粗利益率 値上前50%→値上後65%
粗利益率は、プラン②の方が高くなりました。
次に、販売数量への影響も加味していきましょう。
月あたりのピザの売上を220万円としてみましょう。
プラン①
月間のピザの販売数量 2000枚
粗利益額 140万円→年間だと1680万円
プラン②
月間のピザの販売数量 2200枚
粗利益額 143万円→年間だと1716万円
ピザ自体のクオリティは変わりませんので、単価が高くなれば基本的には売買数量が減少していきます。その結果、粗利益率のみではなく販売数量もプラン②の方が上回ります。
値上額の半分の額しか原価を下げていない場合でも、原価削減の効果の方が高いようです。顧客の目線から考えても、無駄な削れる範囲の原価があるのであれば、値上げするよりも優先的に原価削減に取り組んだ方が良いのかもしれません。
ご閲覧ありがとうございました!
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