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年商3億円未満の会社のための財務改革 ミライ財務®
こんにちは!
経営コンサルタント・税理士の森です。
本日は、商品が生み出す3種類の利益についてお話しします。
世の中には日々たくさんの新商品が生まれています。ところで、商品を製造・開発する会社は、新商品を販売して自社にメリットがあったのか、つまり新商品が自社に利益をもたらしたのか把握しているのでしょうか。
各商品の個別的な利益を把握できないと、新商品を開発・販売してよかったのか分からなくなってしまいます。商品を販売した直後はバカ売れしたが、大量生産して在庫を供給できたと思ったら、途端に売れなくなってしまったようなケースは、なおさら新商品を販売してよかったのか分からなくなるでしょう。
このような状態に陥らないために、商品ごとに3つの利益を計算することが肝要です。
1.商品単体での粗利益
これを把握していない会社はないと思います。
可能であれば、商品開発までに掛かった開発費をどのくらい商品が売れれば回収できるのか、
シミュレーションしてみると販売目標を立てやすくなります。
2.一定期間ごとの商品ごとの粗利益
1ヶ月ごと、1年ごと、一定のスパンで商品ごとの粗利益を集計します。
新商品はもちろんのこと、既存の商品も利益が上がっているのか分かります。
もしかしたら、売れ残りで廃棄することが多い商品や返品の多い商品などは、赤字に転落してしまっているかもしれません。
赤字の商品は販売方法を見直したり、撤退するなどの経営判断が必要になります。
3.商品ごとのライフサイクル全体での粗利益
商品が販売開始されてから、今日に至るまでの累積の利益を毎期算定していきます。
上記に記載しました、販売当初はバカ売れしたのに途中でパッタリ売れなくなり大量の廃棄が出てしまったようなケースは、
商品のライフサイクル全体での利益があまり出ていないか赤字になってしまっているかもしれません。
しかし、これも商品ごとにライフサイクル全体での利益を算定したから分かる情報です。
累積で赤字になってしまっている商品は、今後販売を継続するのか検討する必要があります。
商品が発売開始されてから、姿・形をあまり変えていないロングセラーと呼ばれる商品は、
このライフサイクル全体での利益が非常に高いです。
このように、商品ごとの利益を詳細に分析して、
新商品の販売は成功だったのか、どの商品を集中的に販売していけばよいのかなど、
具体的な数字に基づいて、根拠のある経営判断をしていきましょう。
ご閲覧ありがとうございました!
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