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こんにちは!
経営コンサルタント・税理士の森です。
本日は、材料在庫の管理についてお伝えします。
有名な経営者の言葉で、在庫は罪の庫だ!というものがありますが、私もこれにはおおむね同意です。
在庫になっているという事はそれだけ資金が眠っているわけで、多少割高になっても必要な時に必要な分だけ仕入をする事(それが可能であれば)によって、手元にお金が残りやすくなっていきます。
ただ、在庫と言ってもいくつかの種類があります。大きく分けて「材料在庫・仕掛在庫・製品在庫」です。
後者2つの仕掛在庫と製品在庫は、少なめに抑えるジャストインタイムのような扱いをする事が理想でしょう。
素材が製品に変わってしまったあとでは、他の用途に使えなくなってしまいます。商品が陳腐化してしまえば、途端に不良在庫の仲間入りです。アパレルメーカーなどをイメージしてみましょう、数百万円投資して縫い上げたアパレル製品の在庫が、季節遅れになるとバーゲンセールで安く売られたりバッタ屋にたたき売りをされています。この時点で、アパレル製品を作った原価すら回収できなくなるかもしれません。
仕掛在庫はメーカーの場合だと出てしまうのは仕方ない事なのかもしれませんが、削減する努力は必要です。
如何に製品製造のラインがスムーズに動くように工夫するか、作業員が製造以外の無駄な時間を使っていないのか。定期的に製造MTGを開いたり、日報を提出してもらう事などで生産性を上げていきましょう。
ポイントは、決算時などの一時点の仕掛だけを減らすのではなく、1年間の仕掛在庫の総量を減少させることです。
さて、上記2つの在庫とは別に材料在庫がありますが、この材料在庫は素材によっては多めに持っても良いかと思います。
具体的にどんな素材であれば多めに持って良いのかというと、貴金属などの換金性が高く、品質が劣化しない素材です。
まず、素材は値動きが激しい場合があるので、比較的価格が安いと思われる時期に買い付けておくと原価が抑えられます。また、素材によっては直ぐに購入できないこともあるので、急は注文などを取りこぼさないために多めに材料在庫を備えておくと良いでしょう。
他に、劣化しない素材である事も重要かと思います。例えば、金・プラチナなどは錆びないですし品質も劣化しないので長期間安全に保管することができます。更に、市場価値も高く流動性も高いので、いざ資金が必要になった時に換金することができます。つまり、不良在庫となる危険が少ないのです。
在庫の性質を見極めながら、適正在庫を抱えていきましょう。
ご閲覧ありがとうございました!
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