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年商3億円未満の会社のための財務改革 ミライ財務®
こんにちは!
経営コンサルタント・税理士の森です。
本日は、銀行から融資を受ける際に決算書のどの部分を見られるのかお話しします。
今回は貸借対照表について注目します。
銀行から融資を受けるときは、主に決算書(貸借対照表・損益計算書)をベースに審査がされます。
昔は担保を取りながら融資をするのが中心でしたが、現在は決算書を精査して返済できるのか判断することが多いです。
さて、融資を申し込んだときに銀行は貴社の貸借対照表のどの部分に着目するのでしょうか。
いくつかピックアップしてみます。
1、売掛金・買掛金は月商の何倍なのか
架空売り上げを上げて、売掛金を積み増すのは粉飾の代表的手段です。
従って、売掛金が月商(月間の売上)の何倍あるのかをチェックします。
(例)年商9,600万円の会社が2,000万円の融資を申し込んだ
貸借対照表には売掛金が3,000万円ある
この会社が営んでる事業は衣服の小売業で、売掛金はだいたい1か月で回収できる
この会社は月商800万円であり、業界平均の売掛金回収期間が1ヶ月なので、売掛金が3,000万円もあるのは異常です。
回収できていない貸し倒れになっている売掛金があるか、粉飾が疑われます。
いずれにしても、大きな含み損を抱えているかもしれません。
また、売掛金と合わせて買掛金や在庫が月商の何倍あるのか合わせてチェックすることで、
その会社の正常な運転資金の必要額が分かります。
売掛金100万円+在庫50万円-買掛金40万円
→銀行「毎月110万円くらい運転資金が不足しそうだ。したがって、110万円を貸付けるのが妥当だろう。」
2、在庫は月商の何倍なのか
売掛金の月商倍率と同じような考え方です。
ただし、売掛金と比較して在庫は積み増しがしやすく含み損が出やすいです。
売掛金以上に、粉飾決算の温床になっています。
(例)年商9,600万円の会社が2,000万円の融資を申し込んだ
貸借対照表には売掛金が4,000万円ある
この会社が営んでる事業は衣服の小売業で、在庫はだいたい2か月で売れないと滞留してしまう
この会社は月商800万円であり、業界平均の在庫回転期間が2ヶ月なので、在庫が4,000万円もあるのは異常です。
売れ残ってしまって正規の価格で販売できない滞留在庫がたくさんあるのか、粉飾が疑われます。
3、役員への貸付金・関係会社への貸付金は回収できるのか。何のために貸したのか。
会社の何に使ったか分からない支払があったり、社長が会社のお金を個人的なことに使ってしまったりすると、
役員借入金という科目で貸借対照表に載ってしまいます。
この役員貸付金があると、銀行は「融資したお金を社長が個人的に使い込んでいるのではないか」と疑う事でしょう。
また、関係会社への貸付金も多額になってくると、「本当に回収できるのか、他の法人に迂回融資をしているのではないか」と疑われてしまいます。
4、仮払金・その他内容不明の資産
仮払金等も役員貸付金と考えは同じです。
利益が出ているように見せるために、費用の支払いを仮払金にしたり、
社長の個人的な支出や使途が不明な出金が仮払金等になります。
融資を受けるときに限らず、あまり良い印象は持たれない科目ですので、
貸借対照表に仮払金・その他内容不明の資産は載せない方が無難でしょう。
税金計算のためだけではなく、融資への影響のなども勘案したうえで、決算書を作成しては如何でしょうか。
ご閲覧ありがとうございました!
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