ブログ

金融機関から融資を断られた時はどうするか

会社の将来に希望と安心を持ちながら、長く経営を続けることができる
そんな未来を提供します
年商3億円未満の会社のための財務改革 ミライ財務®

こんにちは!

経営コンサルタント・税理士の森です。

今回は、金融機関から融資を断られた時の対処方法についてお伝えします。

金融機関から融資を断られた場合には、先ずは具体的な否決理由を尋ねましょう。
原因を改善してから、再チャレンジすればいいのです。

1.否決理由を明らかにする
多くの場合、融資の審査が通らない理由は、ひとつではないでしょう。そこで「総合的判断で」と曖昧な理由で否決されることがよくあります。
しかし明確な否決理由を教えてもらえなければ、今後の再チャレンジも難しくなります。何を改善していいか、具体的な対策を打てないからです。

そのため、大切なのは金融機関に「なぜ今回の融資を断ったのか具体的な否決理由」をヒアリングしておくことです。担当者から誠意のある対応を得られるのかは状況によるでしょうが、本来、金融機関には否決の理由を答える義務があります。

——————————————————————————


「「中小・地域金融機関向けの総合的な監督指針」の

「II  銀行監督上の評価項目」「II -3 業務の適切性」

「II -3-2 利用者保護等」

「II -3-2-1 与信取引等に関する顧客への説明体制」

「II -3-2-1-2 主な着眼点」

(5)取引関係の見直し等の場合の対応



2) 顧客の要望を謝絶し貸付契約に至らない場合

これまでの取引関係や、顧客の知識、経験、財産の状況及び

取引を行う目的に応じ、可能な範囲で、謝絶の理由等についても

説明する態勢が整備されているか。


・例えば、長期的な取引関係を継続してきた顧客に係る

手形貸付について更なる更改を謝絶する場合、

信義則の観点から顧客の理解と納得が得られるよう、

原則として時間的余裕をもって説明することとしているか。


・例えば、信用保証協会の保証付き融資について、

営業上の判断に即した本来の説明を的確に行うことなく、

平成 19 年 10 月より「責任共有制度」が導入されたことを口実として

融資を謝絶するといった不適切な対応を行っていないか。


【●「中小・地域金融機関向けの総合的な監督指針」PDFファイル(83ページ目)】

https://www.fsa.go.jp/common/law/guide/chusho.pdf#page=83

——————————————————————————

2.誰に否決理由を尋ねればよいのか
先ずは普段から窓口となってやり取りをしてくださっている担当者に尋ねてみましょう。

ここでポイントとなるのは、「担当者の上司(支店長・融資担当役席)」も巻き込むという事です。

例えば、融資担当役席にアポイントを取らせて頂き、決算・直近試算表の報告という形でアポイントを取って、

「先日融資のお申込みをしたんですが残念ながらOKしていただけませんでした。いろんな事情があって審査が通らなかったのだろうと推測していますが、具体的な理由がわからないと経営改善ができず、今後の融資のお申し込みもできないのです改善のためにも、どうか否決の理由を教えていただけないでしょうか」
…と伝えれば、相手も耳を傾けてくれるでしょう。

決して担当者を無下にするわけではありませんが、担当者によっては対応してもらえない可能性がありますので、個人対個人ではなく組織体組織として取引していくのが基本です。

3、融資の実行金額が減額されて承認となるケースもあるのか

資金使途如何によっては、減額承認になる可能性もあります。

それは事業計画次第です。満額の融資金額がなければそのビジネスを実施することができない場合、減額提示はされません。満額でなければ、融資を行う理由自体が無くなってしまいますので。

その一方で、減額した融資金額でもビジネスそのものは進めていけると判断されれば、減額での融資承認となるケースもあります。具体的には、運転資金の場合は600万円の融資申込をかけて、半額の300万円が承認されるようなケースは良くあります。また、創業融資などでも減額承認は珍しくありません。

経営に失敗はつきものです。しかし融資の否決も、失敗ではなく勉強、経営改善に取組むためのチャンスと捉えてみてください。

ご閲覧ありがとうございました!

☆☆起業家・東武東上線沿線企業の経営者・中小企業支援者向け情報☆☆

①社長塾                                                 弊社は定期的に中小企業経営者向けの勉強会等を主催しております。                                       会社経営に関する情報収集にお役立てください。

②生命保険会社・金融機関・士業向け勉強会実施中(事業承継・財務改善等の勉強会実施実績あり)                                                         生命保険会社・金融機関・士業向けの、個別・集合勉強会を承っております。お気軽にご相談ください。

③YouTubeチャンネルでも、独立開業に役立つ情報を発信させて頂いております。
【起業家・建設業】成功経営情報局
サクセス・マネジメント・コンサルティング税理士事務所 – YouTube

④LINE@に登録いただいた方には、ブログやHPでは配信しない情報もお届けします。                 お気軽にご登録ください↓↓↓

ホームページサクセス・マネジメント・コンサルティング税理士事務所/株式会社 | サクセス・マネジメント・コンサルティング税理士事務所/株式会社は、地元に密着した、財務改善に強い税理士です。サクセス・マネジメント・コンサルティング税理士事務所/株式会社は、地元に密着した、財務改善に強い税理士です。smc-zei.com

【注意事項】

本ブログは、一般的な情報提供として掲載させて頂いている記事ですので、下記についてご留意くださいますよう、お願い申し上げます。

・ 本ブログ は、一般的な情報提供を目的として、原稿を執筆した時点の税制を基に作成しております。このため、諸条件により本ブログの内容とは異なる取り扱いがなされる場合がございます。

・実際の経営判断及び税務判断等は税理士・弁護士の方々と十分ご相談の上、ご自身の責任においてご判断下さい。                                                                  ・一般的な情報提供として、読者向けに分かりやすくするため、表現や数字を単純にしたケースを記載している部分がございます。

関連記事

  1. コンサルティング 認定支援機関登録の要件が緩和
  2. 税理士事務所の開業時に役立つ営業手法とは
  3. コンサルティング 補助金申請サポートの相場感とは
  4. 大手中古車買取業者が高額買取をできるワケ
  5. 士業・コンサルタントが新規集客するポイント
  6. コンサルティング コンサルティングをするためにまずは何をする?
  7. 士業での起業初期にありがちな事②
  8. 会計にフィンテックを活用することによる副作用とは

最近の記事

PAGE TOP