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こんにちは!
経営コンサルタント・税理士の森です。
本日は、新型コロナウイルス対策融資を申し込む際の、金融機関の選び方についてお伝えします。
今、中小企業は、新型コロナウイルスの影響で資金繰りに四苦八苦しています。その悩みを解消するため、中小企業にとって一番使いやすく、スピーディな日本政策金融公庫に融資を申し込んだとしても、実行されるのが2ヶ月以上先だと言われます。
この状況を打開するため、5月1日に【民間金融機関における実質無利子・無担保融資】の受付が開始されました。資金調達を行うためには、今後は【民間金融機関における実質無利子・無担保融資】を利用するのが、いちばん手っ取り早いと思います。
せっかく融資を検討するなら、「新型コロナウイルス対策融資」の新規取引に積極的な民間金融機関に融資を申し込みたいものです。コロナ関係の融資に積極的な金融機関は、どのように見つけていけばよいのでしょうか?
1.懇意にしている金融機関に申し込む
今まで取引のない金融機関を訪問して融資を申し込むと、審査・融資実行まで思わぬ時間がかかります。
というのも、初めての取引だと金融機関は最初に「反社会的勢力かどうか」のチェックを行うのですが、この調査にかなり時間を要するからです。すでに取引のある企業ならその会社が「反社会的勢力かどうか」がわかっているため、すぐ審査に取り組めます。
懇意にしている金融機関があれば、まずその金融機関に相談することをおすすめします。
2.懇意にしている金融機関がない場合は
懇意にしている金融機関がある場合はすぐ対応してもらえますが、懇意にしている金融機関がない場合、どうすればいいのでしょう。
いくつかの方法をお知らせします。
(1)顧問税理士または知り合いの士業に紹介してもらう
顧問税理士、または知り合いの士業が地元の金融機関にパイプを持っていれば、その方に紹介してもらう方法があります。その税理士や士業との間に信用関係ができているため、金融機関としても紹介された企業が「反社会的勢力ではない」と判断しやすいのです。前向きな取り組みが期待できます。
(2)地元の知り合いの経営者に紹介してもらう
紹介してもらいたい金融機関と取引をしている地元の経営者に口をきいてもらうのも、よい方法です。紹介してくれる経営者と金融機関との取引が深ければ深いほど(=取引期間の長さや取引の頻度、規模など)、金融機関は断りづらくなります。
(3)金融機関の評判を聞いてみる
金融機関の融資方針や、支店長の支店運営方針によって、新規の融資取引に積極的か消極的かは大きく変わります。
新規融資取引に消極的な金融機関に行っても、既存取引先を優先するためまともに相手をしてくれません。行くだけ時間のムダになります。
行こうとしている金融機関が新規融資取引に積極的かどうか、その金融機関の評判をあらかじめネット等で調べてみましょう。
評判の良い金融機関からアプローチすることで、時間を節約することができます。
(4)直接、金融機関に問い合わせてみる
顧問税理士や懇意にしている士業や、紹介してくれそうな経営者の知り合いもおらず、地元の金融機関の評判を聞く方法もない場合、「訪問しようと考えている金融機関に電話で問い合わせる」方法もあります。
そこで一般的になされる会話の流れをお知らせしましょう。
まず、目当ての民間金融機関の支店に電話して、こう切り出してください。
「貸付の責任者の方をお願いします」
ここで実際に責任者が電話口に出てこられるか、担当者クラスが出てくるかはわかりません。できれば責任者がよいのですが、その理由は後述します。
金融機関の担当者は、「どういうご用件でしょうか」と聞いてきますので、こう答えてください。
「【民間金融機関における実質無利子・無担保融資】を借りたいと思っています。
今まで御社との取引はありませんが、対応してもらえますか?」すると先方は、かならずこう言います。
「初めての融資取引でしたら、かなり時間がかかります懇意にしている金融機関さんに相談してはいかがでしょうか」
ひるまず、こう答えてください。
「あなた今まで融資を受けたことがなく懇意にしている金融機関がないのですそこで地元の金融機関である御社に連絡した次第です」
新規融資に積極的な金融機関なら、こう言ってくれるはずです。
「承知しました。それでは店頭までお越しください」
しかし新規取引に消極的な金融機関は、さらに他の金融機関に振る意図が見えるような質問をしてきます。
「B通帳をお持ちの金融機関はありませんか?」
このような対応をするのは、消極的な金融機関と考えてほぼ間違いありません。取引を始めるのはあきらめて、別の金融機関にあたりましょう。
3.同じ金融機関でも支店長や担当者によっても対応が変わる
支店長の支店運営方針によって新規融資取引に積極的か消極的かは大きく変わります。また担当者の能力やモチベーションによっても、新規融資取引に取り組んでもらえるかどうか大きく変わります。支店長より、むしろ担当者によるところが大きいといえるでしょう。
担当者次第で、申し込みから融資実行までの日数も変わってきます。
だからこそ上記でお話ししたとおり、初めての金融機関に電話するとき、担当者ではなくその支店における融資の責任者(「貸付担当役席」と言います)と話をするのをおすすめします。
「貸付の責任者の方をお願いします」まずこの言葉から始めましょう。
ご閲覧ありがとうございました!
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