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こんにちは!
経営コンサルタント・税理士の森です。
当座貸越の種類についてお伝えします。
当座貸越とは、一定の限度額の範囲内で自由に資金を借入・返済することができる便利な融資制度です。
一般的に非常に優遇された融資制度のためその審査は厳しく、主に運転資金など経常的に必要な資金のために活用されます。
当座貸越にはまず、2つの種類があります。
1、一般当座貸越
一般当座貸越とは、当座預金の口座が不足した際に、自動的に貸越となる契約です。
当座預金の残高を超えて振り出された手形や小切手等の決済不足資金が、自動的に融資の扱いとなります。つまり当座預金口座と連動した当座貸越制度です。
社歴の長い会社は、このタイプの当座貸越制度を利用しているケースが散見されます。
一般当座貸越は、金融機関と当座取引先との間に締結された「当座勘定貸越約定書」に基づく融資となります。融資先にとっては、自動的に当座預金の一時的な資金不足に対応することができるメリットがあります。
2、専用当座貸越
専用当座貸越とは、融資先に対して融資極度額を設定し、その範囲内で繰り返し借入と返済を可能にする契約に基づく融資です。
当座預金や普通預金とは別に、「当座貸越勘定(融資専用口座)」を設定し、ここから支払伝票やキャッシュカードに融資を受けます。
金融機関と融資取引先との間に締結された「当座貸越契約証書」に基づき、基本的に何度でも繰り返して借入と返済を行うことが可能になります。事業性の専用当座貸越は、一般的に短期運転資金として用いられます。
当座貸越は主に3つの条件で設定することができます。
1、保証協会の保証付き当座貸越
当座貸越で行われる融資の保証を、信用保証協会が行ってくれます。
便利な制度だけに、濫用される可能性もあり審査は厳格に行われています。普段から、融資を受けた資金をきちんと事業に使用する事・業績の報告など金融機関と密にコミュニケーションを取る事・強い財務基盤を作っていくことが肝要です。
次の1~2に該当し、かつ、3または4に該当する方
1. 同一事業の業歴が3年以上あり、2期以上の決算または確定申告を行っている
2. 申込金融機関との与信取引が6か月以上ある
3. 下記のいずれかの要件に該当する個人事業主
(1) 保証申込直前期の決算におけるCRD(中小企業信用リスク情報データベース)のスコアリングが一定以上である
(2) 信用保証協会と金融機関との合意に基づく金融機関の信用スコアリング(信用格付)が(1)のCRD基準と同等以上である
(3) 確定申告が青色申告であり、保証申込直前期の 決算において申告所得300万円以上を計上し、かつ自己名義の不動産(自宅・店舗等)を所有する
(4) 確定申告が青色申告であり、保証申込直前期の決算において申告所得 100万円以上を計上し、不動産等物的担保の提供がある
4. 下記のいずれかの要件に該当する法人
(1) 保証申込直前期の決算におけるCRDのスコアリングが一定以上である
(2) 信用保証協会と金融機関との合意に基づく金融機関の信用スコアリングが(1)のCRD基準と同等以上である
当座貸越根保証 | スピーディーに資金を調達したい | 保証制度のご案内 | 神奈川県信用保証協会 (cgc-kanagawa.or.jp)
2、預金担保型の当座貸越
預金を一定金額預け入れて、その預金を担保に入れて拘束する形で当座貸越の融資を受けます。
銀行によって、預金担保と不動産担保を両方取り扱っているケースと、預金担保ないしは不動産担保の片方のみ取り扱っているケースの両方があります。
3、不動産担保型の当座貸越
不動産に抵当権を設定して、その担保価値の枠内で当座貸越の融資を受けます。
自宅や自社工場及びその土地などを担保に入れられているケースが多くあります。
まだまだ、利用されている方は少ないですが便利な当座貸越制度です。
特に経常的に多額の運転資金が必要な、建設業・製造業などBtoBの会社は、積極的に活用していきましょう。
ご閲覧ありがとうございました!
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