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利益を出すためのヒント

会社の将来に希望と安心を持ちながら、長く経営を続けることができる
そんな未来を提供します
年商3億円未満の会社のための財務改革 ミライ財務®

こんにちは!

経営コンサルタント・税理士の森です。

今回は、利益を出すためのヒントについてお伝えします。

コロナ過も長引き、減収が続いて利益を出すことが難しくなっている時代です。

利益を残し会社を強くしていくためには、低成長時代に即した経営を行っていく事が肝要です。

低成長時代においては、身軽かつコンパクトな組織を組成し、筋肉質な財務体質を構築していく事で不確実性に対応しながら利益を残していくことができます。組織(社員数)は小さく、バックヤード(人脈・ネットワーク)は広くが基本です。

さて、現状のまま会社の利益を上げていくためには①固定費の削減を行う事②粗利益率を高める事が近道です。

何故ならば、売上の増加などは相手がある事ですので直ぐに実行するのは難しいですし、売上を上げられる組織を作るために人件費などの固定費が嵩み、運転資金や借入金も増加していくからです。

固定費は下記のような項目から削減を検討していきましょう。

1、過大な役員報酬の削減

可能な限り役員報酬は生活に必要な最低限度額に抑えましょう。華美な生活をする事は厳禁です。

2、不必要な保険の解約

保険は必要最小限に抑えましょう。具体的には、割安な保険料で大きな保障(補償)を得られる定期保険・損害保険を中心とし、経営者の引退年齢が近くないのであれば貯蓄性のある保険は不要です。また、保障と資産運用は分けることをお勧めします、従って法人契約の変動保険なども基本的には不要です。

3、交際費の削減

飲みやゴルフでおべっかを使ったり、交流会の役員になって集客することはプロフェッショナルとしての立場から望ましくありません。

キチンと本業で成果を出して、仕事を評価してもらって売上を作っていきましょう。同時に、何かにつけて接待やキックバックを要求するような取引先・ブローカーとは距離を置きましょう。場合によっては、犯罪に巻き込まれる可能性もあります。

4、不必要な資産の減価償却費の削減

高級車やクルーザーは経営に必要ありません。本業の利益を生まない資産は早期に売却して、必要最低限の物に買い替えましょう。

ましてや、赤字が出ているような状況でしたら社員にも満足に給料・賞与が払えていないケースも多いと思います。そんな中で、社長が高級車を乗り回していたら社員はどう思いますか?業績悪化を理由にコロナ融資などを申し込まれた銀行はどう思うでしょうか?

これらの経費に共通しているのは社長の独断で削減できる点と、取引先や社員に痛みを与えない点です。

決して上記の項目全てを0円にしなければいけない訳ではありません、例えば交際費などはお中元・お歳暮を贈ることや、多少の酒席の付き合いくらいはあるでしょう。何事も節度を持って取り組むのが重要なのです。

粗利益の増加策は下記のような項目から実施していきましょう。

1、仕入先の見直し

長年取引があるからといって、その仕入先が妥当な価格で材料等を販売してくれているとは限りません。自由競争の時代です、仕入先も比較・検討する事が重要です。

また、デポジット(保証金)を積まなければ取引できないなど、支払条件の悪い仕入先も多いので要注意です。

2、内製化の検討

外に出している仕事は本当に外注を使わなければ、加工・納品できないのでしょうか。

社内で作業工程の擦り合わせなど、コミュニケーションが取れていないために無駄な外注費を支払っているケースは多くあります。作業工程の見直し・生産性向上の為の企業努力及び計画的な設備投資を行って、外注仕事の内製化をする事を検討してみましょう。

3、非付加価値の短縮

勤務時間中だからといって、全ての時間が利益を生んでいるわけではありません。例えば移動時間・休憩時間・ミーティングしている時間・談笑している時間等、営業・加工が止まっている時間はどのくらいあるでしょうか。これらの時間の削減が、生産性の高い現場を作るために重要となります。

まずは、営業・作業日報を付けてみましょう。

4、歩留まり率の向上

仕入の中に、使い切れずに捨てているものはありませんか。飲食店やコンビニ・スーパーなどは非常に廃棄が多いのではないでしょうか。

製造業においても、必要以上の作業くずの排出や不良品の生産は仕入材料を無駄にしてしまいます。

仕入れた品物を使い切るためにできる事を考えてみましょう。

5、遊休設備の活動

厨房や工場にあるけれども、動いていない設備はありませんか。それらの設備は動かなくても一定額の維持コストが発生します。

遊休設備で生産できる品物や、稼働していない時間に別の用途に使用できないのか思案してみましょう。

生産性を高めながら、コンパクトで強い組織を作っていきましょう。

ご閲覧ありがとうございました!

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