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銀行って、ちょっと怖いですか?

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年商3億円未満の会社のための財務改革 ミライ財務®

こんにちは!

経営コンサルタント・税理士の森です。

本日は、士業の銀行との関り方についてお伝えします。

銀行は敵ではなく、むしろ味方です。でも気が張るのもわかります。ではどうしましょうか?

1.その融資、日本政策金融公庫? それとも民間金融機関?

「融資に強い」とアピールする税理士に、事情が少々込み入った融資の話をもちかけると、「そういうケースは金融機関さんに相談されたらどうですか」と逃げられた…という話をよく耳にします。

冒頭で紹介した事業者が、「融資に強い」と自負する前顧問税理士に融資アドバイスを求めたときも、まさにその回答だったそうです。しかし、私がネットで見る限りの話ですが、

「融資に強い」とアピールする会計事務所・税理士のサイトは、けっして少なくありません。ただしその多くは、「日本政策金融公庫の融資」についてなんですね。

※しかも公庫融資のサポート=「公庫の担当者の紹介」で終わるケースも多々…(小声)

でも公庫よりメリットが大きい事情があれば、民間金融機関からの融資を考えるのが自然です。たとえば…

●すでに公庫に相当額の債務がある(追加融資が難しい状況)

●どうせ借りるなら公庫でなくメインバンクから借りたい

●早期の融資が必要(公庫は緊急の案件には消極的) … など

もちろん民間金融機関と公庫では、勝手が違うもの。もしアドバイスする側に公庫融資のサポートしか経験がなければ、どうしても逃げ腰になりがちでしょう。

2.民間金融機関からの融資に強い税理士の割合は?

一説によると、民間金融機関からの融資に強い税理士の割合は3%程度だそうです。余り熱量を持って取り組んでいる税理士が少ないのも割合が低い理由の一つでしょう。

3.税理士紹介サイトで「融資に強い税理士」を探そうとすると

事業者が税理士を探すための、いわゆる「税理士紹介サイト」を5つほど訪れてると下記のような結果が出ます(各サイト名は伏せます)。

税理士を選ぶ検索条件は、さまざま用意されています。「業種(○○業界に強い、など)」「業務(税務調査・節税・資金繰りに強い、など)」「会計ソフト」「料金」から「自社の悩みから選ぶ」まで…。

しかし5つの紹介サイトのどれにも、「資金繰り」はあっても「融資」という項目はなかったのです。一般的な税理士紹介サイトでは、「融資に強い税理士」を見つけるのは難しいかもしれません。

4.「融資に強い税理士」が少ない理由

民間金融機関からの融資についてアドバイスやサポートを行うには、「金融機関の考え方」「融資実務」を知り、さらに「金融機関との人脈」が必要です。そのために有効な経験はいくつかありますが、いちばんのおすすめは「金融機関へ頻繁に足を運ぶ」こと。より具体的には、顧問先が金融機関に訪問するときの「同行」です。

しかし金融機関になかなか足が向かない税理士は多いもの。冒頭の税理士も「それは銀行さんと相談していただいて…」と、我関せず、事業者と銀行との間の話に留めようとしていましたよね。なぜなら税理士は、銀行は敷居が高いと感じているからです。たしかに「仕事で」行くには、銀行ってあまり馴染みはありませんよね。

日ごろの活動範囲外の場所に敷居の高さを感じるのは当然です。以下、よく聞く不安と、その誤解をお話ししましょう。

税理士の不安(1)「税理士の同席は歓迎されないのでは…」

「事業者が金融機関を訪問するとき、顧問税理士の同席を嫌がる」と思い込んでいる税理士は少なくありません。でも、実は逆。金融機関としては、「融資に詳しい税理士」が交渉の場に同席すれば自行の負担が軽減されることが多く、むしろ歓迎されるのです。

税理士の不安(2)「意見が的外れで顧問先の前で恥をかくかも…」

「もし同行の場で金融機関から意見を求められても、融資実務を知らない自分は適切な返答ができず、顧問先の前で恥をかくかも」…そんな不安もよく耳にします。

でもご安心ください。金融機関は、取引先に同席した税理士に恥をかかせるような質問をすることはありません。「この事業者のベストを一緒に考えてくれる専門家」だと考えています。あなたの顧問先は、金融機関にとっても大切な取引先でもあるからです。融資に強い税理士が少ないのは上記の理由からですが、

逆にとらえると金融機関に頻繁に足を運ぶと「融資に強い税理士」に近づきやすくなるのです。たしかに金融機関に足を運ぶ回数が増えれば増えるほど、金融機関との距離は縮まり、金融機関に関する知識や融資ノウハウは増えてきます。その結果、金融機関から「この取引先の相談にものってほしい」と新規顧客を紹介されることも少なくありません。

「わかった、融資に強くなりたいし、金融機関から顧客紹介も受けたい。でもやっぱり敷居が高い…馴染みがない…同行する顧問先の目も気になる…」。そんな不安が残るかもしれません。だったら、あらかじめ学んでおくのはいかがでしょう。金融機関の考え方、融資実務などをひととおり知って「怖がらなくていい場所」と認識すれば、きっと顧問先に「次は私も同行しましょうか」と提案する自信がつくでしょう。

ご閲覧ありがとうございました!

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