ブログ

固定資産売却益が出れば儲かったと言えるのか?

会社の将来に希望と安心を持ちながら、長く経営を続けることができる
そんな未来を提供します
年商3億円未満の会社のための財務改革 ミライ財務®

こんにちは!

経営コンサルタント・税理士の森です。

本日は、固定資産を売却した際に、固定資産売却益が出れば儲かったと言えるのかお伝えします。

会社で保有していた不動産や車両等の固定資産を売却した場合に、売却価格と帳簿価格との差額が固定資産売却益として計上されているケースがあります。

固定資産売却益という科目だけを見るとは、その資産を保有してから売却するまでに値上がりして得をしたのか?と思ってしまいますよね。でも実際はどうでしょうか・・

結論から言えば、「固定資産売却益が計上されているからと言って儲かったとは限らない」という事になります。

  これは、固定資産売却益がその資産のトータルの収支を表しているのではなく、単に法律上定められた減価償却方法に従って、取得価額を経費処理していた結果算出される「帳簿価額」と売却価格の差額が固定資産売却損益として計上されるにすぎないからです。

 固定資産売却時にトータルで儲かったのか否かを確認するためには、不動産の場合は下記のように、より複雑な算式で計算することになります。

①収入

インカムゲインの総額+物件売却価額(売却コストを除く)+税効果+インカムゲインを運用した場合の運用益

②費用

物件の購入価額(附随費用含む)+物件保有期間に発生した総コスト(管理費・修繕積立金・管理手数料・原状回復費用・リノベ費用・支払利息他)+不動産賃貸中に発生した税金+不動産売却時に発生した税金

③ ①-②

あくまでも固定資産売却損益は決算書を正確に作成するために算出するものです。実際に儲かった損したとは次元の違う数字になりますので、混同しないようにしましょう。

ご閲覧ありがとうございました!

☆☆起業家・東武東上線沿線企業の経営者・中小企業支援者向け情報☆☆

①社長塾                                                 弊社は定期的に士業等の中小企業支援者向けの勉強会等を主催しております。                                       ご興味のある方がいらっしゃいましたら、お問い合わせください。

②生命保険会社・金融機関・士業向け勉強会実施中(事業承継・財務改善等の勉強会実施実績あり)                                                         生命保険会社・金融機関・士業向けの、個別・集合勉強会を承っております。

ホームページサクセス・マネジメント・コンサルティング税理士事務所/株式会社 | サクセス・マネジメント・コンサルティング税理士事務所/株式会社は、地元に密着した、財務改善に強い税理士です。サクセス・マネジメント・コンサルティング税理士事務所/株式会社は、地元に密着した、財務改善に強い税理士です。smc-zei.com

【注意事項】

本ブログは、一般的な情報提供として掲載させて頂いている記事ですので、下記についてご留意くださいますよう、お願い申し上げます。

・ 本ブログ は、一般的な情報提供を目的として、原稿を執筆した時点の税制を基に作成しております。このため、諸条件により本ブログの内容とは異なる取り扱いがなされる場合がございます。

・実際の経営判断及び税務判断等は税理士・弁護士の方々と十分ご相談の上、ご自身の責任においてご判断下さい。                                                                  ・一般的な情報提供として、読者向けに分かりやすくするため、表現や数字を単純にしたケースを記載している部分がございます。

関連記事

  1. インデックス投資の取崩し方
  2. リスケ中の融資の実際の所
  3. 収益物件は優秀な従業員
  4. 生命保険の契約変更で利益・キャッシュを工面する手法
  5. 居住期間で分かる事
  6. 企業年金の受給漏れに注意
  7. 収益物件の利回りの考え方
  8. 住宅ローンは繰り上げ返済すべきなのか?

最近の記事

PAGE TOP