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年商3億円未満の会社のための財務改革 ミライ財務®
こんにちは!
経営コンサルタント・税理士の森です。
本日は、中小企業経営において管理会計を活用する意義についてお伝えします。
管理会計とは、英語でマネジメント・アカウンティングと称します。つまり、経営のための会計という事ですね。この管理会計は、なにも大企業だけのものではなく、寧ろ経営資源の限られている中小企業にこそ活用して頂きたいのです。管理会計を、中小企業経営に採り入れるメリットは、下記のような点があります。
1、限られた経営資源を最有効活用するための、経営判断材料の提供できる
例えば、1,000万円の資金を確保できたとして、この資金をどのように貴社の経営に活用すれば、より大きな利益を得ることができるでしょうか。
設備投資・FC等の新規事業への参入・新商品の開発・新店舗のオープン・・これらの投資先がどの程度利益を増やせる見込みで、どの程度の収益性があり、どの程度のリスクがあるのか。こういった、経営判断の材料を提供することができるのが、管理会計なのです。
資金以外にも、人の動かし方も管理会計で管理可能です。何にどの程度時間を使っているのか、収益性の高い顧客はどこか、どの営業活動で成果が出ているのか。こういった点を分析し、限りあるマンパワーを最適に振り向けるよう努力する事が、社長の仕事です。
限りある経営資源を最大限活用できるように、合理的な判断要素を提供する事が、管理会計の大きな目的なのです。
2、経営者の意思決定に関して利害関係者の納得感を得られる
経営に絶対はありませんので、百戦錬磨の社長だって経営判断のミスをする事はあるでしょう。
問題は、そのミスの仕方です。希望的な観測ではなく、緻密な計算と仮定の検証を基に、合理性のある意思決定を行う事によって、経営判断の誤りが起きても何故そのような予想外の結果になってしまったのか、利害関係者を納得させられるような説明をする事ができます。
社長一人かつ自己資金で経営を行うのであればそこまで必要ないのかもしれません。しかし、社員を巻き込み・協力会社を巻き込み・資金提供をしてくれる銀行を巻き込み、多くの利害関係者を抱えた中で経営する場合は、社長の山勘や思い付き・希望的観測で経営判断をされたのでは、周りの人はたまったものではありません。
3、過去のデータ等を活用し、確率的に最適解と思われる経営判断を行うことができる
社歴が積み上がっていくと、過去の生きた経営データが蓄積されていきます。例えば、毎年どの商品がどの程度販売されるのか、どの程度の売り残り・売り損じが出ているのか、どの程度の平均製造時間が掛かるのか。これらの情報を整理し、活用すれば、今期の大枠の動きが見えてきませんか。
見込受注量を基に早めに受注する、規格品であれば早めに製造し在庫を持っておく、売れ残りの多い製品であれば在庫は持たずに受注生産にして単価を上げる等の対策ができる事でしょう。
どの程度製造するのか、どの程度在庫を持つのか、どの程度材料を仕入れておくのか、こういった最適解に近付くことができるヒントが、過去のデータを分析する事なのです。過去の情報は立派な経営資源です、これらを上手く活用してロジカルに経営をしていきましょう。
4、成果の検証を行い、改善しながら経営判断の精度を高める事ができる
1~3の仮定・分析・検証を繰り返すことによって、経営判断の精度が上がっていきます。仮定が外れてしまった時(経営判断のミスをしたとき)も、何故その予想外の結論になったのか、理由が分かってくるでしょう。再発防止に役立ちますので、これはもう経営判断のミスではなく、経営者としての学習の機会と言えるでしょう。
ご閲覧ありがとうございました!
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