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多角化経営の誘惑に注意

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年商3億円未満の会社のための財務改革 ミライ財務®

こんにちは!

経営コンサルタント・税理士の森です。

本日は、個人でビジネスをする場合の、多角化経営についてお伝えします。

このブログをご覧になっている起業家・経営者のあなたは、ビジネスをやる気がみなぎっていると思います。

とても素晴らしい事です。それでこそ、起業家・経営者です。

やる気がみなぎっていることは素晴らしい事ですが、ビジネスを構築していく際に、やる気があるからこそ陥ってしまうトラップもあります。

そのトラップの一つが、「多角化経営の誘惑」です。

簡単に言うと、やる気があって様々なことに興味を持っているが故に、いろいろな事業に手を出して全部中途半端になることです。

知識獲得欲・情報収集意欲が盛んな起業家は、様々なセミナー・勉強会・交流会へ出かけていく事でしょう。

会う人会う人、「協業しよう!一緒にビジネスをしよう!お客さんを紹介できるかもしれない!」と耳障りの良いことを言ってきます。

そして、様々なビジネスに興味を持ち、OOコンサルタント養成講座のような高額セミナーを受講して、安易に新規ビジネスを始めます。

その結果、例えば社労士で起業しようと思っていた人が、労務手続きに加えて助成金の申請を始め、採用サポートを始め、コーチングを始め、カウンセリングを始め、資金調達のサポートをはじめ、集客のサポートを始め・・・

ぜーんぶ中途半端に終わってしまうわけです。

個人でビジネスを始める際に、お金と並んでメチャクチャ重要な経営資源は「時間」です。

そして、1つの事業で一定以上の実力を身に付けて、お客様を獲得していくことは、どうしても時間と労力が掛かります。実力を付けたら、次は既存顧客に解約されないように完璧な仕事をして、きめ細かいサポートをする必要がでてきます。

さらに、実力を維持するために常に最新の情報をキャッチアップして、勉強し続けなければなりません。

もっと言うと、ライバルは1つのビジネスだけに特化している人もたくさんいます。

採用サポートのプロフェッショナル・助成金申請の第一人者・コーチング会の権威などなど、歴戦の猛者がたくさんいます。

その中で、前記のような、労務手続き&助成金の申請&採用サポート&コーチング&カウンセリング&資金調達のサポート&集客のサポート・・・その他多数の事業を展開しているような人が、ライバルに打ち勝っていけるのでしょうか。

決して様々なビジネスに興味を持つ事は悪い事ではありません。

その一方、どのビジネスもお客様の支持を得られるように一定のレベルに到達し、実力と顧客の信頼を維持していくのは、かなりの時間・労力が必要になることを忘れてはいけません。

次回は、多角化経営をするための戦略についてお伝えします。

ご閲覧ありがとうございました!

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