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貸借対照表のスリム化って意味あるの?

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年商3億円未満の会社のための財務改革 ミライ財務®

こんにちは!

経営コンサルタント・税理士の森です。

本日は、貸借対照表(BS)をスリム化することに意味があるのか、お伝えします。
勉強熱心な社長は、セミナーなどを受講して「BSをスリム化しましょう!」とお聞きする事があるのではないでしょうか?BSをスリム化するとは、貸借対照表(BS)に載っている余分な資産・負債を相殺したり、含み損を実現させることによって、資産の部・負債の部・純資産の部の総額を圧縮することを意味します。


例えば、年商1億円の会社に預貯金が4,000万円・借入金が1,000万円あるようなケース。こういったケースは借入金1,000万円を繰上返済しても、月商の3倍以上の預貯金が手もとに残ります。このような財務基盤の強い会社は、借入金を繰上返済してBSの圧縮を試みてもよいでしょう。


さて、このBSを圧縮する事にはどのようなメリットがあるのでしょうか?色々ありますが、今回は3点ご紹介させて頂きます。
1、自己資本比率が上がる

自己資本比率のざっくりとした計算式は、純資産の部÷(負債の部+純資産の部)です。負債の部+純資産の部は資産の部の合計額と一致します。つまり、借入金を繰上返済するなどして、資産・負債を相殺すると、分母の数字(負債の部+純資産の部)が小さくなって、自己資本比率が増加します。


2、余分な資産の維持コストがなくなる

使用していないのに会社で所有している、遊休不動産などを売却してしまうことによって、固定資産税や管理費などの維持コストが圧縮されます。また、余剰資金を借入金の返済に回すことで、返済負担と支払利息の軽減を図る事ができます。


3、含み損を使って税金の支払いを圧縮できる

バブル期に購入してしまった土地など、含み損のある資産を処分することによって、大きな含み損を実現させることができます。その結果、利益が圧縮されて税金の支払いを抑えることができます。その間に、会社の内部留保(預貯金など)を増やしてきたいものです。赤字に転落してしまうかもしれませんが、固定資産売却損を特別損失に計上すればあくまでも一過性の赤字であると説明する事ができます。


BSを圧縮する事には、様々なメリットがあるのです。

ご閲覧ありがとうございました!

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