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運転資金が増えても良い場合とは

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年商3億円未満の会社のための財務改革 ミライ財務®

こんにちは!

経営コンサルタント・税理士の森です。

本日は、運転資金が増えても良いケースについてお伝えします。

運転資金とは、ざっくり申し上げれば、販売しても回収できていない未収金(受取手形・売掛金)及び在庫を抱える資金です。この運転資金が増加すると、資金繰りを圧迫することになるため、通常は運転資金が増えるのは望ましくない事です。

しかし、販売する商品・サービスによっては、運転資金を増やしてでも運転資金を増やした方が有利な場合があります。例えば、ホテルが空室をディスカウントしてでも埋めるケース。クレジットカード決済の場合は運転資金が増える事となりますが、ホテルは在庫(空室)を翌日に回すことはできません。従って、宿泊費をディスカウントし、かつ、運転資金が増えてでも宿泊客を確保した方が有利です(テーマパークのチケット・ゴルフ場の予約なども同様です)。

他にも、小売店で廃棄処分寸前の食品在庫を割引販売するケース。この場合も、クレジットカード販売すると運転資金が増えますが、廃棄処分寸前の在庫の場合は、もはや在庫として保持しておくことはできませんので、販売価格をディスカウントし、かつ、運転資金が増えてでも販売した方が有利です。

これらのケース全てに言える事ですが、目先ではディスカウントしてでも販売した方が有利なのですが、安易な値引き販売は定価の下落をもたらすかもしれません。

我々が消費者の立場になってみたら思いますよね?

「あのホテルは埋まらないと直ぐに宿泊費が下がるから直前に申し込もう」

「ここのゴルフ場は直前割引があるからギリギリに申し込もう」

「この店の弁当は夜になると決まって割引販売するから夜間に翌日分もまとめて買おう」

他に、販売価格を値上げできるケースなども、運転資金が増えても良いケースと言えるでしょう。基本的に支払サイトの長短と利幅の多寡は連動します。つまり、入金までの期限が伸びれば値上げできる可能性が高いのです。

理由もなく運転資金が増えるのはマズいですが、戦略的に運転資金を増やす戦略がある点にも留意しておきましょう。

ご閲覧ありがとうございました!

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