ブログ

起業家はBtoCよりもBtoBへの転換を①

会社の将来に希望と安心を持ちながら、長く経営を続けることができる
そんな未来を提供します
年商3億円未満の会社のための財務改革 ミライ財務®

こんにちは!

経営コンサルタント・税理士の森です。

本日は、起業する際の営業戦略についてお伝えします。

独立する際は、どんなビジネスで稼いでいく事を思い浮かべますか?

一般的に多いのは、飲食店を開いてお客様に食事に来てもらいたい。美容室を開いて自分のお店を持ち、お客様に綺麗になってもらいたい。など、BtoCのビジネスをイメージされる方が多いと思います。夢があって素晴らしいですね。

ただし、起業をして趣味ではなく「事業」として、ビジネスを発展させていくためには、結構BtoCのビジネスはハードルが高いです。

その理由をいくつか検証してみましょう。

1、協業他者が多すぎる

イメージしてみてください。大半の業種業界において、BtoCの日本は飽和状態・供給過多の状況です。

飲食店?→町に出ればおいしくて安い店がいくらでもあります。

美容室?→全国に25万店舗以上あり、コンビニの4~5倍程度です。

歯医者さん?→全国に7万店近くあり、コンビニ以上に多いです。

整骨院・やマッサージなどの療業→全国に13万店舗近くあり、コンビニの2倍以上です。

上記はほんの一例で、基本的には我々個人が普段利用するサービスは基本的に過当競争です。

コロナ禍の影響がなくても、数年前に開店した飲食店や美容室が築いたら空き店舗になっているケースは枚挙に暇がないでしょう。

それ程厳しく、熾烈な競争をしているのです。

2、客単価が低い

1件売上を上げられたとして、飲食店であれば通常1人あたり1万円以下(メニューによっては数百円)の売上であるケースが多いと思います。

1ヶ月の従業員への給与や家賃、借入金の返済に必要な資金を賄うために必要な売上が、月200万円だと仮定すると、一体どれくらい料理を提供し続ければよいでしょうか。

BtoCのビジネスは長時間現場に立って必死に働いても、常に薄利多売の商売を強いられるケースが多いので、一向に資金繰りが楽にならない傾向にあります。従業員も大変な割に給料が安いので、優秀な人から辞めていってしまうでしょう。

3、慢性的に集客コストが発生する

客単価が低く、リピートが来るかも不透明なので、常に広告を打ち続けて広告費を支払う必要が出てきます。

売上を固定的に得られない、ストックにできないのがキツイところです。

サブスク商品の導入などで売上をストック化する工夫や、継続的に通ってくれる(サービスを受けてくれる)固定客を獲得することが必要になってくるでしょう。

4、儲かりやすいビジネスの要件を満たしていない場合が多い

ホリエモン4原則の話を聞いたことはございますか?

ホリエモンが提唱した儲かりやすいビジネスの4つの定義です。

①在庫を抱えない

②リピートがある

③初期投資が少ない

④利幅が高い

残念ながら、BtoCはこれらの要件を満たしていないケースが多いです。

例えば、オリジナルの小物を買い集めて販売するお店を開いたとして、上記の4つを満たせるでしょうか?

①在庫→抱えますよね ②リピート→来るか分かりません ③初期投資→実店舗を構えるのであれば多額になります ④利幅が多い→小売業の粗利益は約30%程度です。正直なところ、余り利益率は高くありません。

https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syokozi/result-2/h2c5kaaj.html#menu32.中小企業の売上総利益率|商工業実態基本調査|経済産業省www.meti.go.jp

また、比較的参入障壁が低い(誰でも同じビジネスを直ぐに始められる)事もネックになります。

5、景気変動の影響が直撃しやすい

景気の減退による消費マインドの低下。コロナ禍による外出制限・自粛要請など、景気への悪い影響はBtoCのビジネスを直撃することが多いです。例えば、飲食店・整骨院・個人顧客中心の旅行会社・エステサロンのチェーン・・・コロナ禍での惨状は語るまでもありません。

最終消費者(エンドユーザー)が直接お客様になるので、良くも悪くも景気変動の影響が直撃します。

その一方で、タピオカなど、特定の商材のブームが来ると一気に売り上げが伸びる傾向もあります。

BtoCのビジネスは基本的に参入障壁が低いため、ブームが来ると大手資本を含めた競合他社が激増することも念頭に置いておきましょう。

さて、このように厳しいBtoCのビジネスですが、他人の力を活用する事とBtoBのビジネスへの転換で安定した事業に成長させられるかもしれません。次回以降はその点についてお伝えしていきます。

ご閲覧ありがとうございました!

☆☆起業家・東武東上線沿線企業の経営者・中小企業支援者向け情報☆☆

①社長塾                                                 弊社は定期的に中小企業経営者向けの勉強会等を主催しております。                                       会社経営に関する情報収集にお役立てください。

②生命保険会社・金融機関・士業向け勉強会実施中(事業承継・財務改善等の勉強会実施実績あり)                                                         生命保険会社・金融機関・士業向けの、個別・集合勉強会を承っております。お気軽にご相談ください。

③YouTubeチャンネルでも、独立開業に役立つ情報を発信させて頂いております。
【起業家・建設業】成功経営情報局
サクセス・マネジメント・コンサルティング税理士事務所 – YouTube

④LINE@に登録いただいた方には、ブログやHPでは配信しない情報もお届けします。                 お気軽にご登録ください↓↓↓

ホームページサクセス・マネジメント・コンサルティング税理士事務所/株式会社 | サクセス・マネジメント・コンサルティング税理士事務所/株式会社は、地元に密着した、財務改善に強い税理士です。サクセス・マネジメント・コンサルティング税理士事務所/株式会社は、地元に密着した、財務改善に強い税理士です。smc-zei.com

【注意事項】

本ブログは、一般的な情報提供として掲載させて頂いている記事ですので、下記についてご留意くださいますよう、お願い申し上げます。

・ 本ブログ は、一般的な情報提供を目的として、原稿を執筆した時点の税制を基に作成しております。このため、諸条件により本ブログの内容とは異なる取り扱いがなされる場合がございます。

・実際の経営判断及び税務判断等は税理士・弁護士の方々と十分ご相談の上、ご自身の責任においてご判断下さい。                                                                  ・一般的な情報提供として、読者向けに分かりやすくするため、表現や数字を単純にしたケースを記載している部分がございます。

関連記事

  1. 定款ができたら公証人に事前確認してもらおう
  2. 独立開業してよかったこと
  3. 本当に使える情報だけを収集しよう
  4. 取締役の任期は何年にすればいいのか
  5. 決算期は何月がよいのか
  6. 会社を設立したらまずは三点セットを用意
  7. 社内での信用よりも属人的な信用
  8. アフターコロナに向けた独立準備①

最近の記事

PAGE TOP